軟弱で魅力に欠ける男性像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 22:51 UTC 版)
「アメリカ合衆国における東アジア人のステレオタイプ」の記事における「軟弱で魅力に欠ける男性像」の解説
1800年代中期、中国人労働者たちはアメリカ人が考える「女性の仕事」をしており、その外見から軟弱なイメージが存在していた。中国人労働者は中国で強制されていた辮髪を施し、絹の長い服を着ている者もいた。中国人男性は白人労働者の経済的脅威とされ、中国人が多くの「男性の仕事」に就くことを禁じる法案が可決され、当時中国人はクリーニング、料理人、保育士など白人が「女性の仕事」とみなす職業にしか就けなかった。 これはハリウッドで早川雪洲がセックス・シンボルとされていたことへの反動として広がっていったとされる。早川がハリウッドでセックス・シンボルとなり、見た目の良い彼が恋愛映画で主演して何百万人ものアメリカ人女性が早川との出会いを夢見て、彼の人気、セックス・アピール、贅沢な生活がアメリカ社会の白人や黒人の反発を招き、アジア人男性の容姿や魅力が劣るという差別的なステレオタイプが作り上げられ、黄禍論に発展していったとされる。 ドキュメンタリー『The Slanted Screen 』(2006年)の中で、フィリピン系アメリカ人監督Gene Cajayonは、『ロミオとジュリエット』を基にし、アリーヤがジュリエット役、ジェット・リーがロメオ役を務めたアクション映画『ロミオ・マスト・ダイ』(2000年)のエンディングの改訂について語った。オリジナルのエンディングではアリーヤが中国人俳優リーにキスをするのだが、都会の観客には合わなかった。そのため映画会社は固いハグに変更した。監督によると、アメリカでは東アジア人男性の性的なシーンを見るのを好まれない。アメリカのメディアではアジア人男性はフェミニン、あるいは性的なことを感じさせず描かれることが多い。
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