軍隊における伝令
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 09:54 UTC 版)
軍事通信において、電気による通信が発達する以前は人間が走ることで連絡が伝えられた。英語では Runner と呼ばれる。有名な人間としては、マラソンの語源ともなったマラトンからアテナイまで勝敗の結果を伝えるために走ったピリッピデス(英語版)などがいる。 ボーア戦争中にマフェキングの包囲戦と呼ばれる英国人側が包囲される戦いにおいて、後にスカウト運動(ボーイスカウト、ガールスカウト)で年少者に訓練を行うロバート・ベーデン=パウエルが指揮を執り、年少兵に伝令役を割り振った。戦後の1908年にベーデンが執筆した本には、包囲された都市への伝令を想定したサバイバルゲームについての記述がある 第一次世界大戦では野戦電話(英語版) も使われたが、電話線がつながってなければ使えず砲撃などにより切断される信頼性の低いものであった。そのため信頼度の高い連絡には伝令が走ることとなったが、伝令の損耗も激しかった。 機甲化した部隊が主力になった第二次世界大戦になると、バイクや馬に乗った伝令兵デスパッチライダー(英語版)でも戦場の変化に追いつけなくなっていった。そのため戦場では無線機が主要な通信方法となっていった。 装備 ライフル(Gew98)、もしくは拳銃などの軽装備 地図、コンパス、双眼鏡、場所を書き示したメモ、水筒、メッセンジャーバッグ 乗り物として、バイク・馬・ラクダなど 伝書鳩(軍鳩)
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