車作りの特長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 02:46 UTC 版)
「モーガン (自動車)」の記事における「車作りの特長」の解説
モーガン社の車は1910年、オリンピアモーターショーにて公開展示された3ホイーラーによってなされ、この車の販売面、モータースポーツでの成功が、モーガン社の経営の地盤を築いた。 1936年、市場の影響、要求に沿い、3ホイーラーの水冷直列エンジンモデル(フラットラジエター)を4輪に仕立て上げた4/4が登場。以来、モーガンは現在まで、基本的構造が同じこの車を生産し続けている。 モーガン社の特徴は、4/4になってからは、メインモデルが一度としてフルモデルチェンジされない、伝統を引き継ぎ続ける精神にある。エクステリアに目立った変更はなく、現代にはありえない木材によるフレーム(現在は内装の部分のみに木材使用)、手作業による裁断が行われるレザーシートなど、ボディや内装などのほぼ全てがハンドメイドによって仕立て上げられている。 エンジンに関しては、3ホイラー当時は、オートバイ用のV型エンジンが多用され、顧客の希望により、JAP、マチレス等の空冷・水冷エンジンが搭載された。英国フォードと強い関係を持ち、4気筒エンジンに関しては、4/4が生まれてからずっと採用し続け、ハイパワー版のエンジンを搭載するプラス4にはトライアンフ社やフィアット社、ローバー社などのメーカーから供給された。 プラス8は1968年、ローバー社のV型8気筒エンジンを搭載して販売されていた。この車は、プラス4に採用されていたエンジンの生産が終了してしまったために生まれたハイパフォーマンスモデルで、モーガン社史上最多の生産台数を記録したことからも分かるように、これまでのモーガン社にはなかった強力なパワーと豪快な操縦性を持つモデルとして人気を博した。このモデルは2003年に生産を終了し、後継モデルとして、英国フォード製V型6気筒エンジンが搭載されたロードスター(Roadster )が誕生している。
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