見た目と機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 01:11 UTC 版)
「Microsoft WinHelp」の記事における「見た目と機能」の解説
起動の方法やヘルプ作者の選んだ設定によって、WinHelp 起動時にはデフォルトのトピック、目次、キーワードのいずれかが表示される。 WinHelp ファイル内のトピックは別ウィンドウで表示され、その大きさと初期位置はヘルプ作者が設定できる。ユーザーはそのウィンドウの大きさを変更したり移動させたりできる。ヘルプ作者は、そのような変更をヘルプファイルに保持して次回起動時に利用するよう設定することもできるし、常にデフォルトの大きさと位置で起動するようにもできる。 トピックを開くと、ウィンドウの一番上にヘルプ作者が設定したトピックのタイトルが表示される。その下には、様々な制御に使えるメニュー項目(ファイル、編集、しおり、オプション、ヘルプ)が並ぶ。その下に各種ボタンが並ぶ。どのボタンを見せるかはヘルプ作者が制御する。主なボタンとしては、「目次」、「キーワード」、「戻る」、「印刷」と、<< および>> があり、ファイル上の前後を表示するのに使われる。ヘルプ作者は特定のトピックにジャンプするボタンなど、独自のボタンを作成することもできる。 ボタンの下にメインとなるテキストが表示される。テキストには通常見出しがあり、ボールド体や大きめのフォントで表示される。この見出しをテキストをスクロールしても移動しない領域にすることもできる(スクロールしない領域はテキスト先頭部分でしか設定できない)。スクロールしない領域を使う場合、ヘルプ作者がその大きさと背景色を設定できる。 ヘルプ作者はメインのテキスト表示領域の背景色も設定できる。テキストのフォーマットや配置は様々である。ジャンプ(リンク)の設定された文字列は緑色で実線のアンダーラインが引かれている。それをシングルクリックするとそれに対応したトピックが表示される。場合によっては別のヘルプウィンドウを開いて情報を表示することもある。ポップアップの設定された文字列は緑色で破線のアンダーラインが引かれている。それをシングルクリックするとメニューやボタンの無い小さなウィンドウが開き、簡単な解説が表示される。ポップアップウィンドウは、ユーザーが別の箇所をクリックしたり、キーを押下することで消える。 トピックには最後に関連項目ジャンプ(リンク)が置かれていることが多い。単に関連項目という小見出しの後にジャンプ項目が並んでいるだけという場合もあるし、ヘルプ作者の設定によってボタンが配置され、それをクリックするとダイアログボックスが開いて、関連項目を選択できるようになっている場合もある。 トピック以外に目次とキーワードがヘルプシステムに含まれることが多い。これらはタブ付きウィンドウとして別個に表示される。目次タブをクリックすると目次が表示され、見出しが一覧表示される。見出し(本)には本のようなアイコンが付随していて、トピックにはページのようなアイコンが付随している。トピックをダブルクリックすると、そのトピックの内容が表示される。キーワードタブをクリックすると、文字入力フィールドとキーワードの一覧が表示される。入力フィールドに文字を入力すると、その内容に最も近いキーワードへとキーワード一覧が自動スクロールする。キーワードをダブルクリックすると、そのキーワードに関連するトピックが1つの場合は直接トピックが表示され、そうでない場合は関連するトピックの一覧が表示される。キーワードはユーザーが必要な情報を探す上で非常に重要なツールである。場合によっては、さらに「テキスト検索」タブがあり、キーワードに限らずテキストの全文検索ができるようになっている。 WinHelp には文脈依存ヘルプと言われる機能もある。文脈依存ヘルプは、ユーザーがアプリケーションを使っている現在状態に対して適切な補助となるトピックを表示するものである。 セキュリティ的には危険だが、WinHelp のトピックにDLLファイル内のコードを対応させることもできる。これによって.HLPファイルが実質的に実行ファイルと等価になる。
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