裏ビデオ
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裏ビデオ(うらビデオ)とは、性器にモザイク処理などを加えず性交場面などを収録しているポルノ映像作品(広義のアダルトビデオ)である。日本においては、わいせつ物頒布罪に該当するため、流通・販売が「表」では行えず「裏」で行われるためこう呼ばれる。かつてのブルーフィルムのフォーマットがビデオに変わったもの[1]。1980年代頃より制作と販売がなされていた。ここでは主に日本の裏ビデオについて記述する。DVDによる無修整ポルノ映像作品については裏DVDを参照。
- ^ 安田理央『日本AV全史』(2023年、ケンエレブックス)61、62頁
- ^ 安田理央 (2021年8月26日). “01 AV前史[前編]ポルノ誕生からブルーフィルムへ”. Kenelephant. 2021年11月22日閲覧。
- ^ ブルーフィルム十万巻製作 指名手配の男逮捕『朝日新聞』1970年2月13日 12版 15面
- ^ 昭和54年警察白書 - わいせつフィルムをもとに複製したビデオテープをサービス品につけてビデオコーダーの売上げを伸ばそうと計画。
- ^ 昭和55年警察白書 - 電気器具販売業者がビデオデッキの販売促進手段として、それらのビデオテープとセットで販売。
- ^ “AV出演強要、人権団体有志が「AV新法」に賛同 「被害者に寄り添った救済を実現できる」 - 弁護士ドットコムニュース”. 弁護士ドットコム (2022年5月17日). 2022年6月5日閲覧。
- ^ a b “議論百出「AV新法」の抜け穴、 配信者が明かす「FC2コンテンツマーケット」という“無法地帯”(抜粋)”. デイリー新潮 (2022年6月6日). 2022年6月26日閲覧。
- ^ 集英社『週刊プレイボーイ』2022年8月29日号No.34/35 134頁
- ^ “新潮砲第2弾、皇居内を1時間も“散歩”していた謎の中国人男と皇宮警察の“隠蔽””. 日刊サイゾー (2022年6月27日). 2022年8月13日閲覧。
- ^ “ソフト・オン・デマンドが著作権保護啓蒙活動!サイト「STOP!著作権侵害。」を本日2022年6月3日より始動!”. 日刊SODオンライン (2022年6月3日). 2022年6月5日閲覧。
- ^ 「カリビアンコム」運営を初摘発 無修正AVを配信した疑い 2017.3、ハフィントンポスト
裏ビデオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/24 22:17 UTC 版)
『女子大生SEX白書』『洗ケン(洗濯屋ケンちゃん)』『人間狩り』と言った作品が出揃い、裏ビデオ業界が第1次ブームを迎えた1982年末、業界の予想に反する好評を得たおそらく関西製の30分作品『セーラー服とカービン銃』がロリータ裏ビデオの先駆けである。しかしこの作品の女優の推定年齢は16歳 - 17歳とロリータの範疇から外れかけており、むしろ先行する『女子高生身の下相談』『激しく犯して』などの「セーラー服もの」の系譜に連なるものだった。こうした作品群はロリータと称してはいても、学校の制服というモチーフや「少女」という題名が多用される傾向から、高年齢男性層を意識した姿勢が透けて見え、本物のロリコンには不向きだった。 真に幼女が登場するロリータビデオは裏ビデオ業界には少なかったが、1983年春に『処女の泉』が登場した。「貪欲な関西業者ですら闇市場に流すのをためらった」という触れ込みのこの作品では、13歳の少女と成人男性の性交が描かれている。ここまで明確に犯罪的な内容は看過されるものではなく、製作グループは半年後に検挙されたが、一度開拓された市場は小規模であっても絶えることはなく、『ロリータ雅代 & しのぶ』『老人と少女と性』『インサート12』といった作品が後に続いた。またその後、1983年末の『チェリーキラー』や1984年2月の『南十字性』のように、フィリピンないしその近隣の少女たちを題材とする作品が日本で流通するようになった。 ポルノ女優は実際に性的快感を得るか、あるいは快感を得ているかのように演技することを求められるのに、そのどちらも若年の少女には容易ではないため、ロリータ裏ビデオがポルノ作品として成功するのは至難である。 基本的に女優の年齢は推定するしかないが、『少女の道草』『変な感じ…』は製作者が逮捕されたことで、12歳の少女が出演していたことが報道されており、マニアからは「お墨付き」ロリータ裏ビデオと称されることになった。 ロリータ裏ビデオへの規制は迅速にして厳しいため、1986年ごろから目立った新作はなくなり、散発的なリリースに留まっている。
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