表面温度の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 02:32 UTC 版)
衛星による赤外線観測によれば、南極大陸および周辺海域の地面・雪氷・水面の表面温度は、多くの部分で上昇している(右図)。場所によっては、1981~2007年の間に、平均して0.1℃/年以上の上昇も観測された。その一方で大陸中央部から東南極地域にかけては殆ど温度が変わらないか、むしろ下降している地域も見られた。 このように地域によって表面温度の変化傾向が異なる理由としては、複数の要因が提唱されている。たとえば、 周囲の海の温暖化により降雪量が増え、その雪が表面温度を下げている可能性 紫外線を吸収するオゾン層の消失により成層圏が寒冷化し、南極点の周りを回転する極循環を強め、その極渦がより温暖な気団の内陸部への進入を妨げている可能性 等が指摘されている。
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