東南極とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 東南極の意味・解説 

東南極

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/09 05:55 UTC 版)

東南極

東南極(ひがしなんきょく East Antarctica)は南極大陸のうち、主に東半球部にある地域を指す。一部は西半球にも含まれる。西南極と対になるものである。当初は子午線を境界にした便宜的な地域分類に過ぎなかった[1]が、地形や地質において西南極と際立った対比を見せている。

東西は南極横断山脈が分断する。南極の地図を用いた簡便な方法は、まず南極点を中心に経度0度を上に経度180度を下に置き、このとき横断山脈がW60度方向から南極点を下を通ってE150度方向へ延びるが、山脈で分断された右側(東半球側)の2/3ほどが東南極である。

南極横断山脈よりインド洋側・大西洋側にあたり、コーツランドドロンニング・モード・ランドエンダービーランドウィルクスランドヴィクトリアランド等を含む。東南極の語は20世紀初頭には使われていたが、大きく使用され始めたのは1957年から1958年の国際地球観測年の時からである。

東南極はカナダ楯状地シベリア大陸イルガーン・クラトン英語版オーストラリア大陸西部) などと並ぶ非常に古いクラトンである。西南極と比較して、東南極のほとんどは東南極氷床に覆われ、平均標高約 3,000m の氷床原は南極高原と呼ばれる。ドームAは東南極の最高点(4,093m)だが、ガンブルツェフ山脈を含む地盤は少なくとも 600m は氷の下にある。ボストーク湖は厚さ 4km の氷の下にある淡水の氷底湖で、少なくとも 42万年前から氷の下だったことがわかっている。

地図での一覧

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 小林励司. “東南極大陸におけるレイリー波位相速度と地殻・上部マントルの構造”. 日本地球惑星科学連合. 2012年6月14日閲覧。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「東南極」の関連用語




4
南極大陸 デジタル大辞泉
50% |||||

5
南極横断山地 デジタル大辞泉
50% |||||

6
南極氷床 デジタル大辞泉
50% |||||

7
西南極 デジタル大辞泉
50% |||||




東南極のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



東南極のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの東南極 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS