落款印とは? わかりやすく解説

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落款印

墨痕鮮やかな書。見事な作品締めくくるのは、左下押された、これまた鮮やかなの印---
いかに見事なでも、この落款印が貧弱では、すべてぶちこわしです。画竜点睛という言葉が、これほどぴったりの例は他にありません。落款印は単なる作者サインではなく、それ自体芸術作品です。と白が織りなす方寸の美が、書家画家情熱かきたてるもの。押され印影は、ひとつの篆刻作品なのです雅号考え印材にこだわる。落款印の世界優雅に遊ぶ芸術家たちの姿が、印影通して見えようです
中国の古い書画を見ると、落款以外にも画面全体さまざまな印が押してあることがあります。これは、所有者が「自分のものだ」という宣言のために押す印で、いわば、名品所蔵しプライド象徴なのです所有者代わるたびに押されるので、どんどん増えていきます。これらの印は、鑑蔵印よばれてます。
落款印に使われる印材は、青田石寿山石一般的で、手に入れやすいのですが、最高級品は、中国産出する黄石鶏血石などの名石です。その気品あふれる美しさは、誰でも一度は手にしたくなるものですが、現在では良質のものは掘りつくされ稀少価値になってます。

姓名印:地に白で文字が入る(白文)。雅号の上に押す。
雅号印:白地文字が入る(朱文)。姓名印の下に押す。
引首印作品右上に押す。座右の銘好きな詩句などを彫るのが一般的関防印ともいう。

落款印

落成款識らくせいかんし)、つまり完成の銘の略。書画自作示し完成時に押す。材料は主に石印材が使用される大きさ目安短冊用:9ミリ・半紙用色紙用:12ミリ茶掛用:15ミリ半折用:21ミリ全紙用:24ミリ大作用:30ミリ

落款

(落款印 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/09 06:13 UTC 版)

落款(らっかん)とは、落成款識(らくせいかんし)の略語で、書画を作成した際に製作時や記名、識語(揮毫の場所、状況、動機など)、詩文などを書き付けたもの、またその行為を言う。その文を款記といい、その時捺す印章を落款印と言う。慣習上、署名として押捺された印影、または署名に代えて押捺した印影をさすことも多い。署名用の印そのものを落款と称することもある。




「落款」の続きの解説一覧

落款印(らっかんいん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:42 UTC 版)

印章」の記事における「落款印(らっかんいん)」の解説

書画作者によって書画押される印章1人作者によって複数押されることが多く真贋鑑定材料となる。なお、単に「落款」とのみ呼ばれることもある。わざと欠けやすい印材石など)を使い欠けを趣として好む。主に篆書体が多いが、自分流アレンジした書体を使う人も多い。

※この「落款印(らっかんいん)」の解説は、「印章」の解説の一部です。
「落款印(らっかんいん)」を含む「印章」の記事については、「印章」の概要を参照ください。

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