英雄と人間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 07:15 UTC 版)
アエネーアース(Aenēās) 主人公であり、『イーリアス』に登場するトロイア勢の英雄。トロイア陥落後、息子アスカニウス、父アンキーセースとの放浪の末、新天地イタリアにたどり着く。 アスカニウス(Ascanius) アエネーアースの息子。冒頭では幼児として描写されるが、作中にて優れた戦士へと成長する。ユールス(Jūlus)とも呼ばれており、後のユリウス氏族との関係が仄めかされている。 ディードー(Dīdō) カルタゴの女王。流れ者であるアエネーアースとの情熱的な恋に落ちるが、アエネーアースがカルタゴを去ると、別れを嘆き、その身を薪の火に投じて壮絶な自死を遂げる。その際、後のポエニ戦争でローマがカルタゴ軍により苦しめられることを示唆する恨み言を遺す。 ラティーヌス(Latīnus) イタリアの一地方の王。有能な王として描写される。 ラーウィーニア(Lāvīnia) ラティーヌスの娘であり、トゥルヌスと婚約していた。しかしラティーヌスが実力を認めたアエネーアースと彼女を結婚させようとしたことが、トゥルヌスがアエネーアースと戦うきっかけとなる。 トゥルヌス(Turnus) イタリアの一地方の王であり、そこに辿りついたアエネーアースと対決することとなる。『アエネーイス』の最終場面は彼とアエネーアースの一騎討ちであり、まさにその勝負がつかんとするところで現存する作品は終わっている。
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