脱水に対する治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 01:49 UTC 版)
脱水の評価には様々な指標があるが、絶対的なものではなくそれらを組み合わせて評価するべきである。嘔吐、下痢があり食事や水の摂取が十分でなければ脱水があると考えてよい。腎機能や心機能に問題がなければ細胞外液500mlを2時間程度で輸液すると自覚症状(だるさなど)が改善する。その他の所見としては、口腔粘膜の乾燥、ツルゴールの低下、仰臥位での外頚静脈の不可視などがあげられる。血液学的な所見では血清アルブミンの相対的高値やBUN/Cr>20,などが脱水を示唆する所見である。尿所見では尿浸透圧>500mOsm/Lや尿比重>1.020,部分排泄率としてはFENa<1,FEUN<35などが有名である。但し、部分排泄率は乏尿を伴っていない場合は指標とならないことに注意が必要である。
※この「脱水に対する治療」の解説は、「輸液」の解説の一部です。
「脱水に対する治療」を含む「輸液」の記事については、「輸液」の概要を参照ください。
- 脱水に対する治療のページへのリンク