聖蹟桜ヶ丘の駅勢圏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 08:04 UTC 版)
聖蹟桜ヶ丘の駅勢圏については、多摩市都市計画マスタープランが大まかな目安を示している。同プランは多摩市を8つの地域に分け、それぞれについて駅勢圏に言及している。聖蹟桜ヶ丘の駅勢圏に関わるのは第1地域から第4地域までである。以下、聖蹟桜ヶ丘の駅勢圏にかかる地域について概要を示す。 第1地域(一ノ宮、関戸1~4丁目、東寺方1丁目)には聖蹟桜ヶ丘駅があり、全域が聖蹟桜ヶ丘の駅勢圏である。駅周辺のほか幹線道路の沿道などの商業地を含み、住宅を中心とした地域として発展してきている。人口密度は市内最高である。高齢化の程度は市平均と比べ低い。駅周辺は、大規模な商業ビルや業務ビルが核となり、周辺区域だけでなく多摩市北部全体にとって広域拠点として機能し、また交通結節点としても多摩市の玄関口としても機能している。商業・業務ビルの周辺には商店街もあって賑わっている。一部では路上駐車や放置自転車などの問題が生じている。鎌倉街道、川崎街道、野猿街道といった幹線道路が通っており自動車交通の利便性が高い。ただし鎌倉街道、特に関戸橋付近などでは交通渋滞の発生がみられる。計画的な市街地開発事業が行われた地区が比較的多く、良好な住環境をもった住宅地が形成されている。面整備が実施されなかった市街地においては、住宅が密集し、狭隘道路が多い。地域の北側境界を多摩川が流れている。多摩川公園・一ノ宮公園といった河川敷公園や多摩川サイクリングロードなども整備されている。地域の南側境界には大栗川が流れ、地域の東端部付近で多摩川に合流している。地域の西側は日野市に隣接し、まとまった規模の生産緑地が比較的多く残り、都市緑地として機能している。地域東部に関戸公園が整備されている。歴史文化資源は小野神社の木造随身倚像や小山家の阿弥陀三尊来迎板碑などがある。 第2地域(連光寺、馬引沢、聖ヶ丘)は地域北部が聖蹟桜ヶ丘の駅勢圏である。地域北部は多摩市東部の丘陵地とその周辺の住宅地を中心としている。人口密度は市平均より低い。高齢化の程度は市平均より低い。地域の北西部など面整備が実施されなかった市街地においては、住宅敷地が不整形であったり、狭隘道路が多かったりする。幹線道路は地域の北部を川崎街道が横断している。河川は乞田川が地域の西側境界を流れ、北西部で大栗川に合流している。地域の東側は概ね緑豊かな丘陵地帯となっており、都立桜ヶ丘公園などが整備されている。米軍多摩サービス補助施設(ゴルフ場)については返還運動を推進している。生産緑地が点在し、都市緑地として機能している。歴史文化資源は都立桜ヶ丘公園内の旧多摩聖蹟記念館や赤坂駒飼場古戦場などがある。 第3地域(桜ヶ丘、関戸5~6丁目、貝取、乞田)も地域北部が聖蹟桜ヶ丘の駅勢圏である。市の中央部やや北側、民間による大規模住宅地開発が行われた丘陵地を中心とする地域である。人口密度は市内平均と比べ低い。高齢化は市内で最も進行している。民間事業者が一戸建て住宅地の大規模開発を実施した地域であり、地区計画の指定により細かな街づくりのルールを制定している。都市基盤が整備された良好な住環境をもった低層住宅地が形成されている。地域の東側に鎌倉街道が通り、広域的な幹線道路となっている。地域の北側境界を大栗川が、東側境界を乞田川が流れている。原峰公園などが整備されているほか、多摩東寺方緑地保全地域、霞ヶ関緑地保全地区など、まとまった樹林地もみられる。原峰公園の周辺には相当規模の生産緑地が点在し、都市緑地としての機能している。歴史文化資源は熊野神社の霞ノ関南木戸柵跡や関戸古戦場などがある。 第4地域(東寺方、和田、落川、百草、愛宕、乞田)は地域北東部のみが聖蹟桜ヶ丘の駅勢圏である。大部分は他の駅勢圏であるので、本項では地域概要を省略する。
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