第8の哨戒 1943年7月 - 9月
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「タンバー (潜水艦)」の記事における「第8の哨戒 1943年7月 - 9月」の解説
7月20日、タンバーは8回目の哨戒で南シナ海に向かった。ロンボク海峡を経由して哨戒海域に向かう。その間の27日、北緯19度57分 東経109度05分 / 北緯19.950度 東経109.083度 / 19.950; 109.083の海南島西岸兵馬角西方沖23km地点で貨物船帝欣丸(帝国船舶所有、元フランス船キンディア/東亜海運委託、1,972トン)が、前年11月2日に敷設した機雷に触れて沈没した。8月3日夕刻に北緯09度53分 東経117度37分 / 北緯9.883度 東経117.617度 / 9.883; 117.617のパラワン島バイアホンダ岬北西沖で5隻の貨物船と護衛の水雷艇隼からなる第916船団を発見。タンバーは貨物船に向けて魚雷を3本発射し、うち2つの命中音を聴取。他の目標に向けた魚雷は命中しなかった。しかし、実際には魚雷は全て回避されていた。8月21日には、北緯15度32分 東経115度34分 / 北緯15.533度 東経115.567度 / 15.533; 115.567の地点で護衛のない3隻のタンカーと5隻の中型輸送船からなる第316船団を発見。タンバーは2隻の輸送船に向けて魚雷を3本と2本発射したが命中せず、2度目の攻撃で魚雷2本をタンカーに向けて発射し、これは1つの爆発音が聞こえたものの、タンカーは損害を受けているようには思えなかった。日本側の記録は、陸軍船飛鳥丸(日本郵船、7,523トン)が雷撃を受けたものの損害がなかったことを伝えている。翌8月22日、タンバーは北緯16度44分 東経113度42分 / 北緯16.733度 東経113.700度 / 16.733; 113.700の地点で5隻の貨物船と2隻のタンカーからなる第416船団を発見し、海軍徴傭タンカー極洋丸(極洋捕鯨、17,549トン)に向けて魚雷を5本発射。うち3本が中央部に命中したが、すべて不発であった。9月12日、タンバーは55日間の行動を終えて真珠湾に帰投。カリフォルニア州サンフランシスコに回航され、ベスレヘム・スチールでオーバーホールに入った。作業は11月20日まで続けられ、そののち12月15日に真珠湾に戻り、年内は訓練に従事した。
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