第1楽章クワジ・ロンド(アンダンテ・モッソ)
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「協奏的幻想曲 (チャイコフスキー)」の記事における「第1楽章クワジ・ロンド(アンダンテ・モッソ)」の解説
「くるみ割り人形」を彷彿とさせるような、愛らしい旋律で開始される。全体はA-B-A形式になっており、Aの部分は明るく協奏的なもの、Bはより叙情的でピアノだけで奏されるものである。この楽章は"Quasi"と銘打たれているが、それはロンド主題が中間に1つエピソードを挟んで最後に1度しか再現されないことを示している。本楽章で示される遊び心に満ちた2つの主題から、チャイコフスキーは古典的なロンドによる終楽章をイメージし、こう名付けたのかもしれない。タイトルを除いては、この楽章を一般的なロンドと結びつける要素は他に見当たらない。にもかかわらず、チャイコフスキーはこの独自の素材を用いてヴィルトゥオーゾ的なピアノの技巧を管弦楽を伴って、曲として仕立て上げることに成功している。
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