神話の時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 16:45 UTC 版)
神話によれば、12世紀のスウェーデン王・エリク9世が、第一次スウェーデン十字軍(英語版)において、1157年に訪れたフィンランドの地で、青空に金十字を見たという故事に由来するとされる。この金十字は神からのメッセージであるとして、エリク9世は自身の旗印として、青地に金十字を施したものを使用するようになった。ただし、金十字は後年に実用性などの面から黄色の十字に変更されている。この神話に関する問題としては、この神話に関する部分について、現在まで残る十字軍の記録には記載がないこと、また16世紀中頃になるまで、このデザインの旗について書かれた絵や記録が残っていないことが挙げられる。 このスウェーデンの国旗の起源については、他にもスウェーデンの旗がおそらくは、デンマークの国旗に対抗した旗であるという説が唱えられている。この説では、スウェーデンの旗はスウェーデン王・カール8世の時代に作成されたとしている。 これらの他に、歴史家の中には、1420年以前のスウェーデンの旗は青地に白十字を用いたものであったと述べる者もいる。その説によれば、1521年にクリスチャン2世を廃し、スウェーデン王となったグスタフ1世の統治時代の初期に白十字が金十字に置き換えられたと述べられている。
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