知識労働者
別名:ナレッジ・ワーカー
高度に専門化された知識を持ち、肉体労働ではなく知識や情報によって企業や社会に貢献する労働者。ピーター・ドラッガーによって提唱された。
ドラッガーは主著の一つである『断絶の時代』において、「知識経済」(Knowledge economy)という概念を提唱した。知識経済は知識が基盤となっている経済あるいは経済活動を意味するが、知識労働者は知識経済において経済を支える主体である。
知識労働者は、労度に見合う報酬として、賃金よりもむしろ社会的な認知や貢献を重んじる、とドラッガーは指摘している。2010年頃から、仕事で養ったスキルや専門知識を活用してNPO(非営利法人)などにボランティアで従事する「プロボノ」が日本でも注目され始めてきたが、プロボノにおいても知識の提供と社会貢献の意義が主な動機ややりがいとされている。
ちなみに、社会貢献や社会変革を志して起業という手段を取るものをソーシャルベンチャーという。ソーシャルベンチャーもプロボノと共に注目されている。
知識経済
(知識労働者 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 20:44 UTC 版)
知識経済(ちしきけいざい、英: knowledge economy)は、知識の生産と管理に焦点を合わせた知識の経済活動か、知識を基盤とした経済のどちらかに使われる言葉である。二番目の意味として(むしろこちらの方がよく使われていた)経済的利益を生み出すために、知識の使用を参照する語句である。ピーター・ドラッカーによってこの用語が生み出され、著書『断絶の時代』(The Age of Discontinuity)の12章の見出しで使われ、一般に広まった。[1] また、知識経済を支える労働者を知識労働者と呼ぶ。
- ^ ピーター・ドラッカー, (1969). 断絶の時代; 社会変化に向けてのガイドライン. Harper & Row, ニューヨーク. ISBN 1-56000618-8
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