相対的意味とは? わかりやすく解説

相対的意味

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/03 10:57 UTC 版)

前後」の記事における「相対的意味」の解説

平面上の地図においては、北を前、東を右とすることが一般的である。しかし、観測点位置により、四方における左右前後東西南北相対的に異なる。 平面方向では、縦は「前後ではなく上下」を指す事が多いが、これは前後平行する方向立てた時の称である。 立体では、「前後」が縦や奥行で、上下が高さや深さ意味するように、前後上下概念相対的に異なる。例えば、「右上」という表現は、前後平行する方向立てた時の称であり、上下平行する方向置いた時には右前」となる。 鏡は一般に左右反転すると言われるが、平の鏡面上に立つ所を想像すれば判る通り、鏡は鏡面垂直な方向反転する作用を持つ。故に、鏡を正面から見る時、鏡は前後反転していると考えることができる。 | \ | \ | \ (上) | (上) \ Z | Z' \ ↑ | ↑ \ | Y | Y' |鏡 |観○―→ | ←─○像 |測 \ (前) | (前) \ |者 X \ X' | (右) \ (右) | \ | \ | \ | \ | 観測者前に鏡面置いた状態 (観測者右上後方から見た図) 目の前に真正面置いた鏡による鏡像は、上の図の通り物理的には前後反転させる左右反転させない日常では目の前でこちらを向いている人と自分とでは左右反転するはずなのに、鏡で自分の姿を写したときに見え鏡像は、物理的に前後だけが反転するものの左右反転しない。このことが逆に左右反転するものと一般に認知されているのである。つまり、自分右手を動かすと鏡像左手を動かすというように認知してしまうのである上下重力方向で決まるのに対し左右基準となる人や物の向きによって相対的に決まる概念であるため、上下反転とは認知されず、左右反転認知されているのである観測者鏡像との関係は、直交座標系右手系左手系の関係と同じである。つまり、観測者右方向X軸前方向をY軸上方向をZ軸とすれば右手系直交座標系となる。これに対し鏡像の方は左手系直交座標系となり、鏡像右方向をX'軸、前方向をY'軸、上方向をZ'軸とすると、YとY'が逆方向なるだけで、XとX'、ZとZ'は同じ方向となる関係である。 観測者実像)と鏡像の関係にあるのは鏡によるものだけではない。例えテレビパソコンなど、人が面と向かって使用する道具鏡像同じように、使用者に対して前後逆転している。ステレオテレビやパソコンの右スピーカ使用者と同じ右側についており、使用者左右一致している。もちろん上下使用者と同じ方向である。ところが、テレビパソコン前方向は使用者対面する方向、つまり、使用者にとっての後ろ方向である。

※この「相対的意味」の解説は、「前後」の解説の一部です。
「相対的意味」を含む「前後」の記事については、「前後」の概要を参照ください。

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