直観的な例とは? わかりやすく解説

直観的な例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:09 UTC 版)

コルモゴロフ複雑性」の記事における「直観的な例」の解説

ある文字列別の文字列よりも複雑であると言うためにはどうすればよいかという問題考えよう例えば、同じ 60 文字長さの 0, 1 からなる以下の 2 種類文字列与えられたとする。 010101010101010101010101010101010101010101010101010101010101 110010000110000111011110111011001111101001000010010101111001 これらを見比べると、直観的に前者文字列はより簡単であって後者の方はより複雑であると感じる。 この直観明確にするひとつの方法として、文字列言語説明することを考えよう。 このとき前者は「0130 回の繰り返し」と 11 文字説明できる。 それに対して後者そのような簡単な説明与えられそうもなく、説明するは文字そのもの含めて 60 文字上で記す他はないよう思える。 この例のように言語による記述によって短くできる文字列がある一方で圧縮できないような文字列存在しており、文字列説明長さは文字そのもの複雑さ関係していると考えられる。 このことをより形式的に取り扱うためにアルゴリズムという概念用いて定式化されたものがコルモゴロフ複雑性である。 コルモゴロフ複雑性定めるためには、文字列対す形式的な記述言語をまず指定しなければならないこのような記述言語としては何かの具体的なプログラミング言語選べばよい。 あるプログラム言語 L を固定したとき、 L のプログラム p が有限長の文字列 x を出力するなら、p は x の「記述」であるということにする。 このとき特に p として x 自身明示的にむような自明な記述がある。 例えば、上記前者文字列標準出力出力する Perl プログラムは、 print "010101010101010101010101010101010101010101010101010101010101" のようになるだろう。 このようなプログラム長さ明らかに x の長さよりもある定数分だけ長くなる。 しかし文字列に何かの構造発見できれば適切なアルゴリズム用いることによってより短いプログラム作れるかもしれない例え次のPerlプログラムは上と同じ文字列出力するprint "01" x 30 このように記述言語 L における文字列 x のあらゆる記述のうちで最小長さをもつ記述見出せたとするなら、その長さが L における x のコルモゴロフ複雑性となる。

※この「直観的な例」の解説は、「コルモゴロフ複雑性」の解説の一部です。
「直観的な例」を含む「コルモゴロフ複雑性」の記事については、「コルモゴロフ複雑性」の概要を参照ください。

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