目丼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 13:46 UTC 版)
北海道北見市において、焼肉屋などの飲食店で「目丼(めどん)」と称する目玉焼き丼を供する店舗が存在する。北見市山下町の焼肉店「板門店」が元祖とされ、1970年代頃の同店開店当時は店員の賄い料理だったが、1980年頃、従業員が食べている目丼を見た客が「自分もそれを食べたい」と注文。美味と評判になり、メニューに加わった。 単なる目玉焼き丼ではなく、焼肉のたれをベースとした特製のたれと青のりで仕上げたもので、30年来の常連客も「家庭で決してまねできない味」と語る。北見市民の間ではホルモンとサガリが2大定番とされるが、それらに負けず劣らず人気である。焼肉との相性も良く、食欲をかき立てるとの声もある。同店によれば、普通のライスを頼む客は1割くらいで、あとは皆が目丼だという。2000年(平成12年)には1日で50食も出ることがあった人気メニューとなっており、毎日注文する客、目丼だけ食べていく人も多いという。夜の繁華街で仕事を終えた従業員が、食事をとるため「板門店」などに立ち寄り、手軽に満腹になる料理として注文することで支持にも繋がっており、不況に喘ぐ2000年代においては安さも人気の一因となっている。 北見市内のほかの焼肉店や居酒屋でも後にメニューに取り入れ始め、東京都赤坂などに開店したジンギスカン店でも「北見名物」としてメニュー化。メニューに目丼がない居酒屋でも客から「作ってくれ」と声があがるなど、北見の味として少しずつ浸透している。
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