白色点変換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/19 14:19 UTC 版)
あるオブジェクトの色がある光源下で記録された場合、異なる光源下におけるオブジェクトの色は、双方の光源の白色点を与えることで推定できる。もしもその記録された画像が"キャリブレーションなし" (光源の白色点が未知) の場合は、その画像が記録された光源の白色点を推定しなければならない。しかしながら、ホワイトバランスの補正を行いたい(たとえば中間色のものを中間色らしく見せたい)だけであれば、必ずしも白色点を推定しなくともよい。 色をLMS色空間における三刺激値で表現すれば、フォン・クリース変換により、両方の白色点における三刺激値の最大値の比を用いてLMS座標を拡大・縮尺することにより、オブジェクトの色を変換できる。この方式は簡易な概算である。もう一つの方法はブラッドフォード変換やその他の色適応変換を用いる方法である。一般的に、これらの方法は一旦中間色空間へと変換し、その色空間での単色を縮尺し、逆変換して元の空間に戻す。 異なる光源下におけるオブジェクトの色を真に算出するためには、より詳細なスペクトル情報を記録する必要がある。
※この「白色点変換」の解説は、「白色点」の解説の一部です。
「白色点変換」を含む「白色点」の記事については、「白色点」の概要を参照ください。
- 白色点変換のページへのリンク