はくしょく‐ふきゅうきん〔‐フキウキン〕【白色腐朽菌】
木材腐朽菌
(白色腐朽菌 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/23 08:52 UTC 版)
木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)とは、木材を腐朽(腐食による劣化)させる腐生菌のうち、特に、木材に含まれる難分解性のリグニン、セルロース、ヘミセルロースを分解する能力を持つもの。特にリグニンを分解する生物は、事実上この菌類のみに限られている(白色腐朽菌)[1]。
- ^ ダイオキシンも分解する事から利用が進められている。
- ^ 橘 2010
- ^ Dimitrios Floudas, et al. "The Paleozoic origin of enzymatic mechanisms for decay of lignin reconstructed using 31 fungal genomes" Science 29/6/2012
- ^ 東京大学 農学生命科学研究科 研究成果、リグニン分解酵素の進化が石炭紀の終焉を引き起こした-担子菌ゲノム解析コンソーシアムの共同研究成果がScience誌に掲載、2016年10月7日閲覧
- ^ 大塚 広介、生駒 勇二、小泉 章夫、佐々木 義久、佐々木 貴信「ニセアカシアへのベッコウタケ腐朽の経年変化とその根返り耐力への影響」北海道大学演習林研究報告72巻p.1-12 北海道大学、2023年11月19日閲覧。
- 1 木材腐朽菌とは
- 2 木材腐朽菌の概要
- 3 褐色腐朽菌
- 4 参考文献
白色腐朽菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 13:38 UTC 版)
白色腐朽菌(はくしょくふきゅうきん)は木材中のリグニンを分解する能力を持ち、リグニンが分解された後に残留する、セルロース、ヘミセルロースの色である白色に変色させることから、白色腐朽菌と呼ばれる。白色腐朽菌は担子菌であり、セルロースとリグニンを同時に分解する非選択的白色腐朽菌と、セルロースはあまり分解せずリグニンを優先的に分解する選択的白色腐朽菌に分けられる。 白色腐朽菌は、褐色腐朽菌や軟腐朽菌に比べ寒さや直射日光に強く、乾湿の繰り返しの激しいところや寒暖差の大きなところなど環境の変化が激しいところでも生育するものが多い。また、サクラやケヤキ、ブナなどの広葉樹を好んで腐朽させるものが多い。
※この「白色腐朽菌」の解説は、「木材腐朽菌」の解説の一部です。
「白色腐朽菌」を含む「木材腐朽菌」の記事については、「木材腐朽菌」の概要を参照ください。
- 白色腐朽菌のページへのリンク