疑惑の判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 01:37 UTC 版)
「第51回全国高等学校野球選手権大会決勝」の記事における「疑惑の判定」の解説
延長15回裏のカウント1-3からの5球目は誤審ではないかとの認識が試合中から存在。さらには試合後優勝した松山商の監督と球審を務めた審判が同じ明治大学野球部の先輩後輩の間柄だったことから球審が松山商に有利な判定を下したのではとの疑惑も存在し、一部では両者の出身大学をもじって「明大ストライク事件」と呼ばれている。当時、産経新聞の記者だった片岡宏雄はコラムの中で両者の間柄に触れ「誤解を招くような審判構成はあらかじめ避けるべきではないか」と綴っている。実際、審判は都道府県の高野連から推薦され出場しているため日本高野連は審判団が中立に判定できるようにと審判の出身高校や出身都道府県の高校の試合には出場できないようにルールで定められている。しかし、出身大学や先輩後輩などの関係についてはルールで定められていない。 ただ、その試合で捕手を務めた大森光生は「あのボールは、少なくても自分のミットに入った時点では間違いなくストライク。」と主張している。その一方で「どうせならストライクに判定してもらえる可能性を最大限に広げたくて、ミットをど真ん中に構えて、キャッチャーボックスの一番前、ほとんど線上にしゃがんで、ミットをベース上に差し出した。そして、意識して体を傾けて、球審に見やすいようにしたのがよかったと思う。でも、これだけ思い切ったことができたのは、打者に全く打つ気が感じられなかったから。打者が打ってきたら間違いなく打撃妨害になっていただろう。」と振り返っている。
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