パニック(獲得パニック、逃走パニック)
一般に心理学の分野では、パニックとは、「生命や財産に対する直接的かつ切迫した危険を認知した不特定多数の人々が危険を回避するために、限られた脱出路もしくは希少な資源に向かってほぼ同時に殺到することによって生じる社会的混乱」としてとらえるという考え方が主な流れである。最も代表的なパニックの分類は、獲得パニック、逃走パニックの二つの分類である。 (1)獲得パニック 獲得パニックは、食料・生活物資の不足、金融不安などの情報がきっかけとなって、不特定多数の人が一斉に、物資の獲得や銀行預金の引き出しに殺到するような混乱のことをいう。 (2)逃走パニック 逃走パニックは、生命の危機が迫ってきている時に、身を守るためにその危険から逃走しようとした結果起こるパニックのことをいう。 自然災害の事例としては関東大震災直後、本所深川の被服廠跡広場の例があるのみで非常にまれである。
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