狩野常信とは? わかりやすく解説

かのう‐つねのぶ【狩野常信】

読み方:かのうつねのぶ

[1636〜1713]江戸前期画家。尚信(なおのぶ)の長男で、木挽町(こびきちょう)狩野2代目探幽没後狩野派を代表。古画模写にも努め、「常信縮図」は貴重な資料


狩野常信

読み方かのう  つねのぶ

江戸前中期狩野派画家幼名三位通称右近中務卿。号は養古川等。父である木挽町狩野家の祖尚信を継いで第二代となる。父の歿後叔父探幽薫陶を受け、幕府奥絵師となる。のち法印叙せられた。また中院通茂和歌学び能くする正徳3年(1713)歿、78才。

狩野常信

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 07:30 UTC 版)

狩野 常信(かのう つねのぶ、寛永13年3月13日1636年4月18日) - 正徳3年1月27日1713年2月21日))は、江戸時代前期の画家で、江戸幕府に仕えた狩野派(江戸狩野)の御用絵師。木挽町狩野家2代目。父は狩野尚信、母は狩野甚之丞の娘(または家女とも)[1]。幼名は三位、右近と称し、養朴・朴斎・耕寛斎・紫薇翁・古川叟・青白斎・寒雲子・潜屋・弄毫軒、篁渚山人などと号した。妻は狩野安信の娘。子に長男周信(木挽町狩野家3代)、次男岑信(浜町狩野家初代)、三男甫信(浜町狩野家2代)、娘(狩野探信室)。


  1. ^ a b c 榊原悟 2014, p. 515.
  2. ^ a b 山下裕二 2004, p. 80.
  3. ^ a b 安村敏信 & 2006, p. 58.
  4. ^ 安村敏信 2008, p. 162.
  5. ^ 中部義隆 「江戸時代前期における江戸狩野派」(大和文華館編集・発行 『特別展 大倉集古館所蔵 江戸の狩野派 ─武家の典雅─』 2007年9月、所収)の註(pp.74-76)には、常信が呼んだ和歌が纏められている。
  6. ^ a b 徳川実紀
  7. ^ 門脇むつみ 2014, p. 110-113.
  8. ^ 埼玉県立歴史と民俗の博物館編集・発行 『特別展「徳川家康 -語り継がれる天下人-」』 2016年10月15日、p.46。
  9. ^ 東京国立博物館 京都国立博物館 朝日新聞社編集 『亀山法皇七〇〇年御忌記念 南禅寺』 朝日新聞社、2004年1月20日、pp.194、279。
  10. ^ 高崎市タワー美術館編集・発行 『香る大名文化 ─旧高崎藩主・安藤家の至宝』 2009年、pp.10-11、94。
  11. ^ 愛知県史編さん委員会編集 『愛知県史 別編 文化財2 絵画』 愛知県、2011年3月31日、p.470。
  12. ^ 「大徳川展」主催事務局編集・発行 『大徳川展』 2007年10月10日、pp.89、232
  13. ^ 『永慶寺殿公御実録』。福留真紀 『将軍側近 柳沢吉保 いかにして悪名は作られたか新潮社新潮新書419〉、2011年、pp.7-11、ISBN 978-4-10-610419-0
  14. ^ 姫路市史編集専門委員会編集 『姫路市史 第十五巻 中 別編 文化財1』 1995年3月28日、pp.191-195。
  15. ^ 弘前市立博物館 館蔵品紹介No.3 狩野常信筆「山水図」PDF
  16. ^ 公益財団法人馬事文化財団編集 『図録『馬の博物館開館40周年記念所蔵名品展 馬の美術150選 ―山口晃「厩図2016」完成披露―』』 2017年9月9日、第18図。
  17. ^ 静岡県立美術館編集 『日本絵画修復協力企画 ホノルル美術館展 ー平安~江戸の日本絵画ー』 ホノルル美術館名品展日本実行委員会、1995年、pp.54,185-186。
  18. ^ 宮内庁三の丸尚蔵館編集 『江戸の美意識―絵画意匠の伝統と展開 三の丸尚蔵館展覧会図録No.28』 宮内庁、2002年3月26日、pp.28-29。
  19. ^ 宮内庁三の丸尚蔵館編集 『旧桂宮家伝来の美術―雅と華麗 三の丸尚蔵館展覧会図録No.13』 財団法人 菊葉文化協会、1996年9月21日、第10図。
  20. ^ 宮内庁三の丸尚蔵館編集 『名所絵から風景画へ―情景との対話 三の丸尚蔵館展覧会図録No.76』 宮内庁、2017年3月25日、pp.10-11。
  21. ^ 大分市美術館編集・発行 『富春館作品集─戸次帆足家伝来─』 1999年2月、pp.84-85、124。
  22. ^ 公益財団法人 徳川記念財団 徳川家広編 『徳川家康没後四〇〇年記念 天下太平 徳川名宝展』 講談社、2016年4月1日、pp.150-151、ISBN 978-4-06-219868-4
  23. ^ a b 京都国立博物館編集 『特別展覧会 菅原道真公1100年記念 北野天満宮神宝展』 東京新聞、2001年4月10日、第15,58図。
  24. ^ 石川県立歴史博物館編集発行 『源平合戦と北陸 ―義経伝説を育んだふるさと―』 2005年7月23日、第20図。


「狩野常信」の続きの解説一覧



狩野常信と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「狩野常信」の関連用語

狩野常信のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



狩野常信のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
株式会社思文閣株式会社思文閣
Copyright(c)2024 SHIBUNKAKU Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの狩野常信 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS