特定都区市内
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/23 10:05 UTC 版)
特定都区市内(とくていとくしない)は、JRの運賃計算の特例の一つである。
注釈
- ^ 近距離の普通乗車券に限って言えば、まず1956年に硬券収納方式の電動式自動券売機(単能機;乗車券1種類のみ発券可)が登場した。その後1960年1月にマルスの運用が開始されると自動券売機を利用する発売が推し進められるようになった。その後、現在の自動券売機と同様の、乗車券用ロール紙を筐体内部で裁断・印刷して発券される方式が導入された。ロール紙は単能機では1965年から、多能機(複数の運賃に対応)では1966年から試験導入され、1968年10月1日から本格的に導入されている。しかし近距離以外の乗車券への対応は、新幹線岡山延伸開業の年・1972年に乗車券発券にも対応した「マルス105」からである[1][2][3]。
- ^ 本但し書きは、2008年4月1日の旅規改正により、従前からの旅規86条・87条の各条文にそれぞれ追記された。旅規87条の場合は、但し書きの中の「特定都区市内」を全て「東京山手線内」に読み替える。この改正と引き換えに、本但し書きの中で示しているケースに該当する場合に、本特例適用の有無を旅客が選択出来ることを定めた規程(旧)115条は廃止されている。
- ^ 現行そのような自治体路線はない、今後の市町村合併では可能性あり。
- ^ 阪和線、大阪環状線、東海道本線(JR神戸線)、山陽本線(広島地区含む)経由。
- ^ 東京まで山手線、東京からは北陸新幹線利用を想定。
- ^ 阪和線、大阪環状線、東海道本線(JR京都線・琵琶湖線・東海道線名古屋地区)経由。
- ^ 仙山線、東北本線、磐越西線経由。
- ^ 特定都区市内着発の乗車券と、その特定都区市内の出入口にあたる駅までの乗車券を併用することによる他経路乗車を認める特例を定めた条文で、他経路乗車中は途中下車不可。この特例が導入されているのは東京都区内発着・横浜市内発着両関連で2区間ずつと大阪市内発着関連1区間の計5区間で、標記以外では横須賀線・南武線・京浜東北線に関連して「東京都区内発着の乗車券と西大井発着(武蔵小杉以遠・武蔵中原方面)の乗車券の併用による“武蔵小杉・蒲田間”」・「横浜市内発着の乗車券と矢向発着(武蔵小杉以遠・武蔵中原方面)の乗車券の併用による“鶴見・武蔵小杉間”」で導入されている。
- ^ かつて存在した香月駅も北九州市内に位置しながら除外されていた。
- ^ 料金計算上の隣駅は同じ横浜市内の鶴見であるが、羽沢横浜国大を経由する列車はすべて鶴見を通過しているため、実際は一旦市外の武蔵小杉に出る必要がある。なお、川崎市内の一部の駅は横浜市内ゾーンに組み入れられているが武蔵小杉は対象外。
- ^ なお、東海道本線東京 - 戸塚間および東海道本線品鶴線品川 - 武蔵小杉 - 鶴見間およびこれに挟まれる南武線川崎 - 武蔵小杉間で「東京都区内」「横浜市内」いずれにも属さない駅は武蔵小杉駅・新川崎駅・向河原駅・平間駅・鹿島田駅の5駅である。
- ^ なお、下山門・九大学研都市は1983年以降の開業であり、福岡市内駅だった時期はない。
- ^ 現・広島市内域において水内駅が存在したが、所在していた湯来町が広島市に編入されたのは廃止後の2005年であり、広島市内駅だった時期はない。
- ^ また、設定当初は中島 - 小河内は除外されていた。
- ^ なお、2008年3月に開業した同線の区間のうち「高井田中央 - 新加美」間については、新加美駅が大阪市に所在している(平野区)が、開業当初は本特例が適用されなかった。
- ^ 陸前白沢・熊ケ根・奥新川駅はSuica未対応駅。
- ^ 山手線一周全線と中央線・総武線の神田・秋葉原 - 代々木間については、東京からの片道営業キロが100kmを超え200km以下にある駅に対して東京山手線内が適用される。
- ^ a b c d e f g h 川崎市川崎区に所在。
- ^ 川崎市幸区に所在。
- ^ 吹田市に所在。
- ^ a b c d e 東大阪市に所在。
- ^ 安芸郡海田町に所在。
- ^ 安芸郡府中町に所在。
- ^ 白木山・中三田・上三田・志和口・井原市駅はICOCA未対応駅。
- ^ 石田・志井公園・志井・石原町・呼野駅はSUGOCA未対応駅。
- ^ 例えばエクスプレス予約では、EX予約とe特急券+乗車券の金額を比較するEX予約運賃ナビを提供している。
- ^ このため乗車区間によっては株主優待割引券を使わずに乗車全区間分通しの乗車券類で購入する場合と比べて割高になるケースがあるとしてJR側は注意を呼びかけている。
出典
- ^ “鉄道技術来し方行く末・第8回「出改札機」”. 『RRR』2012年11月号より. 鉄道総研. 2022年5月1日閲覧。
- ^ “鉄道における自動券売機の変遷~お客さまへの利便性向上に向けて”. 『JR East Technical Review』第4号・2003年夏. JR東日本. 2022年5月1日閲覧。
- ^ “旅客販売総合システム「MARS(マルス)」”. 鉄道情報システム. 2022年5月1日閲覧。
- ^ a b c d “「大阪市内」発着となる乗車券による市外乗車の特例”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2019年4月8日閲覧。
- ^ “仙山線 西仙台ハイランド駅及び八ツ森駅廃止について” (プレスリリース), 東日本旅客鉄道仙台支社, (2014年2月14日), オリジナルの2014年2月22日時点におけるアーカイブ。 2022年5月1日閲覧。
- ^ “旅客営業規則の一部改正(「スーパーこまち号」の「こまち号」統一等に伴う改正)” (プレスリリース), 東海旅客鉄道, (2014年2月15日) 2022年5月1日閲覧。
- ^ “可部線延伸開業にかかる運賃認可申請について” (プレスリリース), JR東日本, (2016年11月4日) 2022年5月1日閲覧。
- ^ “平成29年春ダイヤ改正について” (プレスリリース), JR東日本, (2016年12月16日) 2022年5月1日閲覧。
- ^ “おおさか東線開業に伴う運賃に関わる認可申請などについて” (プレスリリース), JR西日本, (2018年12月27日) 2022年5月1日閲覧。
- ^ “相鉄・JR直通線に関わるJR線区間の運賃等について” (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2019年2月26日) 2019年2月26日閲覧。
- ^ a b “運賃計算の特例:JR東日本”. JR東日本. 2022年5月1日閲覧。
- ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1972年10月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
- ^ a b “JR東日本帰省応援キャンペーン(2009)~お正月は列車でふるさとへ” (プレスリリース), JR東日本, (2009年11月4日) 2022年5月1日閲覧。
- ^ a b “JR東日本帰省応援キャンペーン(2010)~お正月は列車でふるさとへ” (プレスリリース), JR東日本, (2010年11月18日) 2022年5月1日閲覧。
- ^ “株主優待のご案内”. JR東海. 2022年5月1日閲覧。
- ^ “株主優待”. JR西日本. 2022年5月1日閲覧。
- 1 特定都区市内とは
- 2 特定都区市内の概要
- 3 沿革
- 4 JR線以外での適用
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