熊谷組(くまがえくみ)
熊谷組はゼネコンのひとつだ。土木、建設などの事業を行う。ゼネコン(総合建設会社)とは、ゼネラル・コントラクターの略語だ。土木建設に関することを何でもこなす、という意味がある。
熊谷組は、ダム、橋、トンネル、土地造成、高速道路の橋梁、などの公共工事も手がけている。東証一部の上場企業だ。創業は1898年で、2000年で創業 103年目を迎える。
創業時は、福井県を中心に事業を展開していた。その後、全国に拠点を広げた。東アジアを中心として、海外展開も行っている。熊谷組は、バブル期には好調な経営を行っていた。たとえば株価は、1989年3月において、1株あたり2,000円の価格がついている。
ところが、バブル崩壊とともに、熊谷組の株価は大幅に下落した。ここ最近は、1998年が1株あたり200円以下、2000年が1株あたり100円以下と、低迷している。背景には、バブル期に取得した土地が重荷になっていること、などがある。
この結果、熊谷組はグループ全体で1兆1206億円の有利子負債を背負っている。このことから、2000年9月には、約4500億円の債権放棄要請をおこなった。交渉が合意に至ると、熊谷組では、大規模な「借金帳消し」が実現する。
これによって経営再建を図ることになる。ただ、それでも6000億円に上る借金が残る。また、債権放棄には「モラルハザード」という批判もある。公共事業の受注が減少していることもあり、熊谷組再建への道は、なお厳しいといえる。
(2000.12.28更新)
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