火災と死者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 06:47 UTC 版)
「ロサンゼルス国際空港地上衝突事故」の記事における「火災と死者」の解説
この事故でスカイウェスト航空5569便に乗っていた乗員乗客12人の全員と、USエアー1493便の乗員乗客22人(機長と客室乗務員と乗客20人)が死亡し、30人が負傷した。スカイウェスト航空5569便の乗員乗客12人全員は衝突の瞬間に即死していたが、USエアー1493便の乗員乗客は消防庁舎に激突した段階では機長を除いて生存していたことが分かった。しかし、スカイウェスト航空5569便の燃料とUSエアー1493便のクルー用の非常用酸素供給システムから発生した酸素が反応し激しい火災が発生した。衝撃で非常口が変形したため機体の右側の非常口は使えなかった。後方の客室ドア(L2)が開けられたが火災が激しかったためすぐに閉められた。使える非常口は機体左側の前方出口だけだったが、開かなくなっていた非常口を開けて脱出した乗客もいた。 国家運輸安全委員会(NTSB)の調査官によると、犠牲者の内2人の乗客は席に座ったまま死亡していた。他の乗客もほとんどが有毒ガスを吸い込んで死亡したことが判明した。また機長は消防庁舎に激突した際、頭部を強く打って死亡していた。副操縦士は重傷だったが、コックピットの窓から消防隊に救助された。 脱出に成功した乗員乗客の中には火傷を負っている者も多く、脱出した乗客のうち1人が数日後に火傷で死亡し、31日後にも1人が死亡した。なおNTSBでは事故後30日を超えた後の死者は事故による死者には数えないことになっている。
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