演技と技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 03:05 UTC 版)
スーツアクターは通気性の良くない、作品によっては重い着ぐるみで全身を覆われるため、内部に熱がこもりやすく体力的にタフでなければならない。さらに作品や着ぐるみによっては、視界や関節に大きな制限がかかった状況で殺陣やアクション、さらにはスタントを行わなければならない場合があることから、生身のスタントマンよりも高度な技術が必要とされる。 通常は表情を用いた演技ができないため、全身を使った高い演技力、パントマイムの技量が求められる。 その一方で後述のように素顔を見せることが殆どないため、その演技が年齢や外見に左右されないメリットもあり、一つの作品で複数の人物を演じることが可能である。またスーツアクターの体力と技量次第では、新堀和男や高岩成二などのように20年近くわたってヒーローの中身を演じ続けられるだけでなく、小柄な男性スーツアクターが女性キャラクターの中身を演じたりすることも可能である。だが、変身前の俳優と体格や背丈が違うスーツアクターは、視聴者に違和感を与えてしまうというデメリットもある。 「動き」と「声」の違いこそあれど、素顔を見せないメリットは声優のそれと共通する点もある。 変身ヒーロー作品のスーツアクターはスタントをこなしながらキャラクターを演じており、アクションの実力が高くてもヒーローの演技ができるとは限らないとされる。
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