湖底堆積物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 04:53 UTC 版)
地球環境的な観点から重要な研究対象で、周辺で大きな工業活動がされていない為人間の活動の影響が少ないと考えられるほか、大きな流入河川が無く数万年間の気候変動と、周辺環境の変化を湖底に堆積物として残しているため多くの研究がされている。その主な成果として、 野尻湖の湖面水位変動は過去4.5万年間で8回の大きな変動があり+5mから-30mの変動幅で、地球規模の気候変動に対応しており、寒冷期には周辺降雪量が増加するため水位上昇していたこと考えられている。 湖底の泥の分析により、人口密集域に近い湖底ほど、銅、鉛、亜鉛などの濃度が高く離れるほど濃度が低くなる。つまり、野尻湖に於いても人間の経済活動による影響が大きいことを示した。
※この「湖底堆積物」の解説は、「野尻湖」の解説の一部です。
「湖底堆積物」を含む「野尻湖」の記事については、「野尻湖」の概要を参照ください。
湖底堆積物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:14 UTC 版)
「ニュー・ケベック・クレーター」の記事における「湖底堆積物」の解説
表層部以外の氷河浸食をまぬがれたニュー・ケベック・クレーター湖の湖底には厚さ130mの堆積物が保存されており、過去130万年の気候変動の情報が得られると期待されている。過去の間氷期までさかのぼる極地方の気候変動を示す陸上の証拠は、シベリアのエリギギトギン湖(Lake El'gygytgyn)を除いてほかになく貴重である。1980年代には5000年分に相当する約17cmの堆積物コアが採取されたが、さらなる研究が待たれていた。 2007年5月、ラヴァル大学のReinhard Pienitz教授率いる調査団は、ニュー・ケベック・クレーター湖の深さ270mの湖底から8.5mにおよぶ堆積物コアを採集した。彼らは氷で覆われた湖の中央から孔を穿ち、花粉、珪藻、昆虫の翅の化石を含む堆積物コアを引き抜いた。同時に湖の透明度の測定と魚類の採集も行われた。予備的研究によると、堆積物コアには、少なくとも2つの珪藻類と黄金色藻類の化石を含む葉理の発達した暗灰色のシルト質部分と、灰白色の砂質部分が見い出された。暗い色の部分は間氷期、明るい色の部分は氷期の堆積物だと考えられている。
※この「湖底堆積物」の解説は、「ニュー・ケベック・クレーター」の解説の一部です。
「湖底堆積物」を含む「ニュー・ケベック・クレーター」の記事については、「ニュー・ケベック・クレーター」の概要を参照ください。
- 湖底堆積物のページへのリンク