淤岐嶋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 07:01 UTC 版)
「淤岐嶋」には、現在の島根県隠岐郡隠岐島とする説、ほかの島(沖之島等)とする説[要出典]がある。他に、『古事記』の他の部分では隠岐島を「隠伎の島」と書くのに、「稻羽之素菟」では「淤岐嶋」と書き、あるいは「淤岐」の文字は「淤岐都登理(おきつどり)」など陸地から離れた「沖」を指すことが多いため、「淤岐嶋」は特定の場所ではなく、ただ「沖にある島」を指すとする説もある。 「気多の前」の位置には諸説あり、「淤岐嶋」を島根県隠岐郡と解釈して隣県鳥取市の「気多の岬」(旧鳥取県高草郡から同気高郡に改編)とする説や、同じ市の「長尾鼻」(旧気多郡のち気高郡)とする説などがある。なお、『因幡国風土記(逸文)』には話の舞台が「因幡の高草郡」と記されている[要出典]。 「淤岐嶋」を島根県隠岐郡としたとき、鳥取市(旧高草郡)の白兎海岸の沖合150メートルにある島まで点々とある岩礁を「わに」とする説もある。その周辺には「気多の岬」、菟が身を乾かした「身干山」、兎が体を洗った「水門」、かつては汽水域の湿地で戦前まで蒲が密生したという「不増不滅之池」、「白兎神社」などがある。
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