水かきや扁平化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 06:08 UTC 版)
爬虫類・鳥類・哺乳類を含む群、あるいは両生類以外の四足動物では全生活に渡って完全に陸上生活が可能な形で進化し、その過程で四肢を除く全てのひれを失った。しかし、その一部は再び水中や水辺の環境に進出し、その過程で、二次的にひれのような構造を獲得した。まず足指の間に水かきを獲得するのがよく見られるが、この形は遊泳により適すると同時に足指の指としての使用が可能な形である。さらに遊泳にのみ適する形で進化したものは指骨本来の指の本数が減少したり、また足全体や尾などが扁平化し、ひれのような役割を持つ動物も存在する。これらは、収斂の結果である場合も多い。 扁平化は左右からの場合もあれば腹背方向になる場合もある。爬虫類までは体を左右にくねらせる運動が簡単であるため、尾は左右扁平になるのに対して、鳥類・哺乳類では陸上での四肢による運動への適応から上下にくねらせる運動が優勢となっており、尾部は腹背から扁平になる例が多い。 水かきを持つ動物 単孔類カモノハシ 哺乳類ヤブイヌ カワウソ類(ラッコを含む) 鳥類 - 水鳥などでは比較的に多い。 爬虫類淡水生のカメ類 ワニ類(主に後肢) 両生類無尾目(カエル類)の多くの種 体が扁平化した動物 爬虫類ワニ類及びウミイグアナの尾。 ウミヘビの胴体 単孔類カモノハシの尾。 哺乳類ビーバーの尾。 両生類有尾類の尾。
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