横槌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 14:33 UTC 版)
いわゆる金鎚は叩く部分の太い円柱に対して、柄の部分の細い円柱がその側面から出て、両方の円柱の軸は垂直になる。これに対して、叩く部分の底面から柄が伸びており、両者の軸が同一直線に乗るものを横槌という。単に槌と言えばこれを指したこともある。木製で、藁を叩いて繊維をほぐしたりするのに用いた。通常の鎚に比べ、支点から打点(作用点)までの距離が短くなるため打撃力は弱い反面、コントロール性で優る。ツチノコが槌に似る、というのもこれである。 砧(きぬた)もこの一種である。 土木用具として蛸と呼ばれる大型の横槌がある。丸太を切り出した槌頭を取り巻くように、4本の長柄(2本の場合もある)が付いており、複数人で持って地面に打ちつけて土を締め固める作業に使用する。路盤整備のほか版築の造営など過去には広く使用された。現在ではほとんど機械化されているが、土俵の設営や維持補修でその姿を見ることができる。タコの名前は、上下にひっくり返すと頭から長い触手を生やした姿に似ていることに因む。
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「横槌」の例文・使い方・用例・文例
- 横槌という,砧などを打つ道具
横槌と同じ種類の言葉
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