根からの排出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 16:19 UTC 版)
耐塩性の植物もそうでない植物も、一般にナトリウム/プロトン対向輸送体(ナトリウム・プロトンアンチポーター;英:sodium proton antiporter;略称NHAまたはSOS1)と呼ばれる輸送タンパク質を持っている。細胞膜上に存在し、プロトン(水素イオン)を細胞内に入れる代わりに、ナトリウムを細胞外に排出する働きを持ったタンパク質で、根においては、流入したナトリウムを根の外に運び出したり、道管に運び込んだり(道管に入ったナトリウムは葉まで運ばれ、液胞に貯められたり塩類腺から排出されたりする)する働きを担っている。耐塩性植物のThellungiella salsugineaやThellungiella parvulaでは、近縁の塩感受性植物シロイヌナズナに比べて、このトランスポーターが多く発現していることが明らかになっている。
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