栗林公園
名称: | 栗林公園 |
ふりがな: | りつりんこうえん |
種別: | 特別名勝 |
種別2: | |
都道府県: | 香川県 |
市区町村: | 高松市栗林町一丁目 |
管理団体: | 香川県(大11・11・7) |
指定年月日: | 1922.03.08(大正11.03.08) |
指定基準: | 名1 |
特別指定年月日: | 昭和28.03.30 |
追加指定年月日: | |
解説文: | 香川縣ノ経営ニ属シ舊ト高松藩主松平氏ノ別墅ニシテ明治八年之ヲ公園ト爲ス苑池樹石ハ雅趣ニ富ミ工作物亦布置ノ妙ヲ得タリ西ニ紫雲山アリ樹木蔚葱トシテ景致ヲ加ヘ山上ヨリノ眺望亦絶佳ナリ 明治三十年山ノ東面ナル國有林ヲ新ニ編入シテ今日ノ地域ヲ成セリ もと高松藩主松平氏の別墅である。苑池樹石雅趣に富み工作物また布置の妙を得ている。 大名庭のうち作庭技術の特に秀れたものとして価値が高い。 |
栗林公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 06:27 UTC 版)
栗林公園(りつりんこうえん)は、香川県高松市に所在し、国の特別名勝に指定された回遊式大名庭園(日本庭園)である[1][2]。県立の都市公園(歴史公園)として運営されている[3]。
注釈
- ^ 紫雲山は、稲荷山(いなりやま・166m)と室山(むろやま・199m)の、二つの山の総称である (『香川県の歴史散歩』、11-12頁 、『電子国土基本図』)。
- ^ 慈雲山を借景と記載する文献もある(『日本大百科全書(ニッポニカ)』)ものの、造園学者の吉田重幸は、紫雲山の東面は庭園(公園)そのものであり紫雲山を「借景」と表現するのは適切でないとしている(『造園史 特別名勝 栗林公園』、82頁)。同じく造園学者の上原敬二は論文の中で、「尤もこの内には純粋なる借景の分子が梢々少」く「背景的に取扱はれて居る」ものも含まれると断りつつ、栗林公園など10程度の庭園を借景庭園として例示している(『造園學雑誌』第2巻、第1号、1926年、121-127頁)。
- ^ 藩政時代には、「六大水局(ろくだいすいきょく)」と呼ばれていた。北庭改修の際、鴨場となっていた池は、「群鴨池(ぐんおうち)」と名付けられた。そのため、観光ガイド資料等に、「7つの池」の名称が記載されている。しかし、現在も藩政時代の形態が、慣例として使用されている(『特別名勝 栗林公園 子ども公式ガイドブック わくわく探検隊』、19頁)。
- ^ 藩主松平氏の下屋敷の正式名称であるが、「御林御殿・御林」と呼ば出ることの方が多かったようである。現在最古の絵図には、「御林御庭ノ図」と記載されている(『特別名勝 栗林公園 図録』、17~19頁)。
- ^ 「名所60景」と命名されるが、実際は59景である。現存しない9景は、全て南庭の景である(『特別名勝 栗林公園 図録』、36・37頁)。
- ^ 栗林の由来は、「栗の木が群生している・木が生い茂ったことを中国では「栗林」と呼ぶ・この地の旧地名」などの諸説があるが定かでない(『特別名勝 栗林公園 図録』、17頁)。
- ^ 栗林荘になった場所が、いつ頃どのように利用されたか示す資料は存在しない(『特別名勝 栗林公園 図録』、16頁)。
- ^ 山口文象が設計した、戦後日本で最初の公立近代美術館の開館は(高松美術館の名称で開館された後、高松市立美術館に改名)、髙松市民を高揚させた(うどん県 クロニクル/アートの時代。四国新聞、2017年8月26日閲覧)。1988年11月、園外に高松市美術館が新設され、閉館・撤去された。
- ^ 昭和55年12代目伊藤平左エ門を襲名する( 『現代 物故者辞典 2003~2005』、日外アソシエーツ 編集/発行、2006年、64頁)。
- ^ 大テーブルはアメリカで作られ、1968年(昭和43年)、東京の小田急ハルクで開催された、「第1回 ジョージ・ナカシマ展」の展示品である( 『ジョージ・ナカシマの 原点』の栞、栗林公園商工奨励館、2016年版)。
- ^ 香東川の改修工事の治水の成就を願い、西嶋八兵衛が「大禹謨」と自ら書き、川中に祀ったとされる。1962年(昭和37年)、保全と顕彰のため本園に移設された(本園の「大禹謨」説明板より)。
- ^ 初代藩主の松平頼重は、千宗守を茶道師範として京都より招く。職を辞して京都で退隠した折、官休庵と命名したとされる(『讃岐の名園紀行 栗林・玉藻編』、124~125頁)。
- ^ アヒルに餌をまいて鴨を集め、大きな叉手網で一網打尽に捕える狩猟(『讃岐の名園紀行 栗林・玉藻編』、158~159頁)。
出典
- ^ 栗林公園 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- ^ a b c d e 『特別名勝 栗林公園』の栞、栗林公園観光事務所、2017年2月版。
- ^ 香川県 都市公園 (PDF)
- ^ a b 澁谷啓一 「栗林公園」『歴史考古学大辞典』、吉川弘文館、2007年、1210頁。
- ^ a b c 「栗林公園」『香川の文化財』、香川県教育委員会 編集/発行、1996年、315頁
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 御厨義道 「栗林公園のあゆみ」『特別名勝 栗林公園 図録』、香川県栗林観光事務所ほか、2013年、16~18・36~38・92~97・108~116頁。
- ^ a b c d e f g 『栗林公園 北庭完成100周年 特別名勝指定60周年記念事業 報告書』、栗林公園観光事務所ほか、2014年、10・42・45・64頁
- ^ a b c d e f 長岡 公 著 『讃岐の名園紀行 栗林・玉藻編』、第一法規出版、1990年、39・49~55・72~84頁。
- ^ a b c d 羽野茂雄 著 『一歩一景 栗林公園を訪ねる』、羽野編集事務所、2015年、32・78・84・88・90頁
- ^ 鑑賞ポイント|特別名勝 栗林公園(うどん県旅ネット)
- ^ 高松市 栗林公園 吹上の水源の説明板(往時のもので、現在はない)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『栗林公園の概要』、香川県栗林公園管理事務所 編集/発行、2017年、1・11・24~29頁。
- ^ a b c d e f 栗林公園ボランティアガイドクラブ 編 『第5回 大名庭園民間交流協議会高松大会(大名庭園サミット)』、香川県栗林公園管理事務所、2010年、50・51頁
- ^ 「エドワード8世国王お手植え100周年記念式典」を行いました | 香川県
- ^ “偃月橋“お色直し”22年ぶり 地域住民ら渡り初め 栗林公園”. 四国新聞. 2023年3月17日閲覧。
- ^ アド・サービス・センターほか 編 『栗林公園 北庭完成100周年 特別名勝指定60周年記念 事業報告』、香川県栗林観光事務所、2014年、42・64頁
- ^ a b c d e 『特別名勝 栗林公園 子ども公式ガイドブック わくわく探検隊』、栗林公園観光事務所、2012年、17・27~33頁。
- ^ 『特別名勝 栗林公園 商工奨励館』の栞、栗林公園観光事務所、2016年版。
- ^ 飛来峰 うどん県旅ネット
- ^ 疎開のヒョウが脱走、ついに射殺(昭和19年4月12日 毎日新聞(大阪))『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p44 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
- ^ ナマケモノ余生ゆうゆう[リンク切れ] - 読売新聞、2011年6月6日。
- ^ 栗林公園動物園あす(30日)閉園(2005年5月5日時点のアーカイブ) - 四国新聞、2002年9月29日。
- ^ 栗林公園動物園の動物たちはどこへ(2004年2月25日時点のアーカイブ) - 四国新聞、2003年11月9日。
- ^ 名園悠々、殿様気分/栗林公園で和船就航(2012年7月28日時点のアーカイブ) - 四国新聞、2012年7月6日。
- ^ 栗林公園 南湖周遊和船 乗船御案内 (PDF) (2013年1月20日時点のアーカイブ) - 栗林公園ウェブサイト
- ^ 栗林公園の和船 就航3周年 - 瀬戸内海放送(2015年7月5日)
- ^ 栗林公園で新和船就航について - 香川県観光協会(2017年4月27日)
- ^ パーク改めガーデンに/栗林公園の英語表記 四国新聞 2008年9月30日
- ^ 愛称「りんちゃん」/栗林公園イメージキャラ。四国新聞、2011年12月20日閲覧。
- ^ 栗林公園入園、最多2万1370人 秋のライトアップ 好天に恵まれ - 四国新聞、2016年12月1日
- ^ “日中韓共同制作ドラマ フルハウスTAKE2 ロケ実績 ロケ・撮影 香川フィルムコミッション”. 香川県観光協会. 2017年8月21日閲覧。
- ^ “海外ドラマのロケ誘致 香川、観光客拡大へ始動”. 日本経済新聞. (2011年12月7日) 2017年8月21日閲覧。
- ^ 映画「春の雪」栗林公園などでロケ(2009年2月15日時点のアーカイブ) - 四国新聞、2005年4月23日。
- ^ 瀬戸大橋背景に撮影順調-台湾版「ハチクロ」ロケ(2013年10月27日時点のアーカイブ) - 四国新聞、2008年3月12日。
- ^ “映画「百年の時計」PR電車発車 すべて香川県内でロケ”. 朝日新聞社. 2017年11月11日閲覧。
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