日本海呼称問題
別名:東海呼称問題
英語:The Issue of the Name of the Sea of Japan、Sea of Japan naming dispute
韓国および北朝鮮が、日本と朝鮮半島の間にある海域を指す「日本海」(Sea of Japan)という呼称を廃止し、「東海」(とんへ、East Sea)などの呼称に訂正するように国際的に働きかけていること、およびそれに起因する一連の問題。
韓国系のメディアでは主に「東海呼称問題」などと記される。
日本は、日本海の海域は「日本海」という呼称が国際的に確立しており、異論の余地はないという見解を明確にしている。外務省によれば、韓国らが日本海の呼び名に異議を唱え出したのは1990年代以降のことだという。
韓国は、航行に使用される海図などの国際的統一を図る組織である国際水路機関(IHO)に対して、従来から使用されている「日本海」の呼称を廃止して「東海」に訂正するか、少なくとも「日本海」と「東海」を併記するよう要請している。2012年4月10日現在、策定が進められている新版ではこれまでどおり「日本海」の単独表記となる見込みが高い。
関連サイト:
日本海呼称問題 - 外務省
日本海呼称問題 - 海上保安庁海洋情報部
東海呼称問題:「大洋と海の境界」新版、日本海単独表記か - 朝鮮日報オンライン版 2012年4月10日付け
日本海呼称問題
(東海呼称問題 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 20:50 UTC 版)
日本海呼称問題(にほんかいこしょうもんだい、英: Sea of Japan naming dispute)とは、国際的に「日本海」ないしその同義語で呼ばれている海域の呼称を大韓民国(韓国)が独自の呼称である東海(トンヘ)に変更するように求めている呼称問題である[1]。1992年に韓国が問題提起して以降[2]、国際水路機関 (以下、IHO) の「大洋と海の境界 (S-23)」[3][4]」の改訂に関する会議や、国際連合地名標準化会議などで、日本海の名称変更および変更に至るまでの間の併記を要求する運動を行っている[5]。(経過は後述)
- ^ 日本においても、古くは近畿地方を中心とした方位方角に由来する呼称で周辺の海域を呼んでおり、日本海を「北海」と呼ぶこともあった。ただし現在ではこの呼称は、日本周辺の海域の名称としては、非公式な文脈で漠然と北方の海や北海道周辺の海を指すのに用いられる程度である。
- ^ 韓国のメディアであるKBSワールドラジオの中国語放送や簡体字記事で、この問題以外の内容は、東シナ海との区別や中国人リスナーへの配慮のため、「韩国东海」(ピンイン:hánguódōnghǎi、ハングォードンハイ)を用いる。それ以外の漢字文化圏のKBSワールドラジオは、単に「東海」(日本語放送の読みは「とうかい」)である。
- ^ 北朝鮮政府の公式見解は、朝鮮中央通信や対南宣伝ウェブサイト「わが民族同士」などの国営報道機関と、北朝鮮の支配政党である朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」を通じて発表されている。
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