有機系摩擦材
自動車のブレーキおよびクラッチのライニングなどに使われる摩擦材は大別すると、有機系、無機系に分けられる。現在使用されているのは有機系のものが大半であり、無機系のものは一部のレーシングカーなどに用いられているが粉末焼結合金が主。有機系摩擦材には、アスベスト系とノンアスベスト系があり、長い間アスベスト系が主流を占めてきた。しかし近年、アスベストは人体に悪影響をおよぼすという理由で、国際的にその使用が規制され、ほぼ全面的にノンアスベスト化がはかられている。アスベスト代替材料のおもなものには、スチール繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などがある。摩擦材はこれらに種々の摩耗調整剤、結合剤などを混合して製造する。
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