有意差とは? わかりやすく解説

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ゆうい‐さ〔イウイ‐〕【有意差】

読み方:ゆういさ

統計上、ある事柄の起こる確率有意水準未満であること、つまり偶然であるとは考えにくいことをいう。


有意差

母集団母数パラメーター) 1母集団特徴づける数値である。統計的推定 2とはそのような母数標本から推定する手続をいう。このような推定値標本誤差 3影響を受け、標本誤差大きさ程度一般的に標準誤差 4によって与えられる時に信頼区間 5という用語が用いられ、あらかじめ定められ確率の下で推定値がその中に落ちると期待される範囲を示す。二つ数値の差が偶然によって生ず確率が、有意水準 7呼ばれる所与数値より小さ場合、その差は有意差 6呼ばれる。たとえば、偶然によって生じ確率が0.05未満場合、その差は5%水準有意であるという。標本誤差加えて観測誤差 8あるいは回答誤差 8推定値影響与える。これらの誤差には通常面接誤差 9含まれるが、それは基礎データ収集される際に面接調査員によってもたらされる系統的誤差である。


有意

(有意差 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 03:04 UTC 版)

統計学的有意(とうけいがくてきゆうい、: statistical significance)は、確率論統計学の用語で、「確率的に偶然とは考えにくく、意味があると考えられる」[1]ことを指す。科学分野での用語として、有意である(significant)とは「注目に値するほど大きい、ないしは重要である」という意味も持つ[2]


  1. ^ "有意". デジタル大辞泉. コトバンクより2022年2月10日閲覧
  2. ^ significant - Quick search results | Oxford English Dictionary”. www.oed.com. 2023年9月4日閲覧。
  3. ^ 2015 T&F社のBASP誌がP値の使用禁止を発表 https://www.editage.jp/insights/a-taylor-francis-journal-announces-ban-on-p-values
  4. ^ JIS Z 8101-1 : 1999 統計用語記号 − 第1部:確率及び一般統計用語 2.53 有意水準, 日本規格協会, http://kikakurui.com/z8/Z8101-1-1999-01.html
  5. ^ a b 井上輝一 (2019年3月26日). “「“統計的に有意差なし”もうやめませんか」 Natureに科学者800人超が署名して投稿”. ITmedia. 2019年5月21日閲覧。
  6. ^ 2017 統計学の大物学者がP値の刷新を提案, Nature ダイジェスト
  7. ^ Wasserstein RL, Lazar NA著、佐藤俊哉訳 (2017年4月23日). “「統計的有意性とP値に関するASA声明(原題:The ASA’s statement on p-values: Context, process, and purpose. 2016; 70: 129-133. )”. The American Statistician. 2021年4月16日閲覧。


「有意」の続きの解説一覧

有意差

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 20:00 UTC 版)

有意」の記事における「有意差」の解説

帰無仮説を「2つ母数に差がない」という形にした場合には、帰無仮説棄却されることで「2つ母数の間には有意差がある」という結論導かれる

※この「有意差」の解説は、「有意」の解説の一部です。
「有意差」を含む「有意」の記事については、「有意」の概要を参照ください。

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