書店ガール4 パンと就活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 16:14 UTC 版)
「書店ガール」の記事における「書店ガール4 パンと就活」の解説
高梨愛奈は、新興堂書店のアルバイト店員で大学生。周囲が就職活動に対策を練るなか、まったくと言っていいほど就活対策をしていないため、大学の友人たちや母などに心配されている。宮崎彩加は、大学2年の時に駅ビルに入居する書店にバイトで勤め始め、大学卒業と同時に契約社員に昇格し、書店員になって5年目になる。愛奈と彩加はひとつの作品を協力して売り出そうとしたことが縁で、4歳の年齢差と店の垣根を越えて親友になった。 ある日、愛奈は名前のわからない児童書を探している川西を接客、その児童書を探すため奔走する。家庭文庫を開く磯上らの協力を得て児童書の候補を探してきて、川西にその作品を見せる。一方で友人の梨香の誘いを受けてOB訪問に出かけたが、まだ就活に対するはっきりした答えを出せないままでいた。彩加は提案したフェア企画をボツにされるなどしたため、契約社員の中途半端な立ち位置と待遇に不満を抱え、2人の正社員の上司にいらだちを募らせる。そんな中、彩加の正社員への昇格が決まり、それとともに茨城県取手市の取手駅の駅ナカに出店する新店舗の店長に任命される。取手行きに不安を感じる彩加だが、自分を抜擢してくれたのが不満を持っていた店長の国定であり、想像以上に自分が評価されていたことに驚く。国定がお気に入りの池袋駅の駅ナカ書店を見て様々な書店のあり方を知り、取手行きを前向きに考えるようになる。さらに彩加は静岡県沼津市に住む伯母の紀久子が営む「前田書店」のことについて母から相談をされていたため、正社員昇格の報告をするために実家に帰省する時に、直接伯母に詳しい話を聞いてみることにする。沼津には旅行もかねて愛奈も同行することになった。 沼津に着いた2人は紀久子の店を訪れる。紀久子から「前田書店」を隣のパン屋の太田の協力を得て、ブックカフェにリニューアルしようとしていると知らされる。彩加はよそからやってきて伯母と親しくしている太田に不信感を持ち、その気持ちを払拭しきれないまま東京に戻る。東京に戻った彩加は、「前田書店」の店の改装には協力することを決めて取手への引っ越しの作業の最中にメールを使って紀久子に棚卸しなどのアドバイスを送っていたが、紀久子が足を骨折して作業ができなくなってしまったため、彩加はふたたび沼津に飛ぶことになる。そして太田の協力も得て、無事に改装開店に備えての本の整理作業を終えた。その時には、もう彩加の太田に対して抱いていた不信感は消えていた。愛奈は太田と接したことによって気持ちに整理を付けて、書籍関連の業種に就職したいと決めてバイトと就活に励む。愛奈はブックフェア「就活を考える」を企画し、フェアを節目に就活に専念することを決める。そんな節目のフェアに大学の同級生の峻也が現れ、愛奈は峻也に対して密かに想いを寄せ始める。
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