書・篆刻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 14:43 UTC 版)
広沢は書道に多大な貢献をしている。書に関する著述には『観鵞百譚』『紫微字様』『撥蹬真詮』など多数。筆譜に『思胎斎管城二譜』がある。 また日本篆刻の先駆とされる初期江戸派のひとりである。蘭谷元定や松浦静軒などに学び、明の唐寅や一元に師法し、羅公権の『秋間戯銕』などから独学した。また榊原篁洲や池永一峰・今井順斎らとの交流で互いに研鑽した。とりわけ池永一峰とともに正しい篆文の形を世に知らしめようと『篆体異同歌』を著した。また法帖の拓打について新しく正面刷りの方法を考案して『太極帖』を刻している。広沢と子の細井九皋の印を集めた印譜『奇勝堂印譜』があり日本における文人篆刻の嚆矢とされている。 門弟に関思恭・柳沢淇園などがいる。 墓所は東京都世田谷区等々力の満願寺にある。この寺に広沢の自刻印が二十数顆伝わっている。
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