昭和40年代復元車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 22:26 UTC 版)
「阪堺電気軌道161形電車」の記事における「昭和40年代復元車」の解説
161は阪堺電気軌道開業100周年を記念し、2011年(平成23年)に1965年(昭和40年)当時の状態に復元され、同年の路面電車まつりにてお披露目された。1963年からの連結器撤去および1965年からのパンタグラフ化等を踏まえている。 「ワンマンカー」の表示板を撤去、ワンマン表示は窓へのステッカー貼りに変更し、サボ(行き先板・通常は「貸切」と「回送」)を使用して運行する。方向幕にはカバーを取り付けて隠すことができる。ニス塗りのドアや鉛丹色の屋根など、162・163と比べて、より忠実に当時の塗装が再現されている。また、広告枠は正面に前後一箇所ずつの2枠であったが、側面に2枠ずつの計4枠になっている。 車内においても、側壁や鎧戸といったあらゆる箇所に塗られていた薄緑色のペンキを剥がし、ニス塗りの車体や真鍮装飾等が蘇っているほか、撤去されていた信鈴(合図ベル)が復活した。2016年からは室内灯が電球色蛍光灯に変更されている。この改装以降、同車はほぼ貸切専用となり、通常運用に着くのは正月の「大輸送」時(それも「積み残し」が多数発生した時のみ)になっている。ただし2015年11月19日から11月30日まで、運用開始88年(米寿)記念として平日朝限定で、天王寺駅前・住吉公園間と天王寺駅前・我孫子道間でそれぞれ1往復ずつの通常運用に入ったほか、12月26日には天王寺駅前~浜寺公園間で、2016年3月27日・4月2日には天王寺駅前・恵美須町~我孫子道間で終日運用に入った。 2021年4月24日に天王寺駅前〜我孫子道間を3往復し入庫した。クラウドファンディングにより大規模修繕を行い、2021年12月2日からは、修復完了の記念として一般運用に就いている。
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