日本最大の大地主と植林、造林事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:47 UTC 版)
「前田正名」の記事における「日本最大の大地主と植林、造林事業」の解説
前田正名は、殖産興業運動の当初から自然保護にも着目し、明治天皇自ら前田の意を汲み自然保護、植林、造林のために帝室御料地の払い下げを行った。このため、阿蘇、富士御殿場、阿寒などに約5,000ヘクタール以上の広大な敷地を有する、日本最大の地主になっていた。そもそも現在の阿蘇国立公園、阿寒国立公園などの国立公園は、前田の個人資産のうえに指定されたといってもよい。これらの広大な敷地で生まれる木材を使い、兼ねてから関係の深い王子製紙に原木として提供し、一切の国費を使用せず財団(設立当初は本部東京→現在釧路市阿寒町)を運営していた。 1983年(昭和58年)4月18日の前田光子(次男の妻)の死亡にともなう相続税は、当時の最高額であり、松下幸之助が亡くなるまで過去最高額であった。
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