日本における民族誌映画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 00:52 UTC 版)
「民族誌映画」の記事における「日本における民族誌映画」の解説
日本の民族誌映画作家としては、姫田忠義が有名である。彼は生涯において多くの民族誌映画を製作したが、とりわけアイヌの生活様式を描いた映像作品は国内外で多くの評価を得ている。1974年に彼が製作した『チセ・ア・カラ(われらいえをつくる)』(1974)は日本で初めてのアイヌ語映画であった。 またドキュメンタリー映画作家の柴田昌平は沖縄・アジアの人々や歴史を描いた映像作品を多く製作しており、2006年に製作した長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」(2006)では国内の多くの賞を獲得した。本作は製作に13年もの時間をかけ、ひめゆり学徒の生存者の声をもとに当時の状況を観客に示している。 近年では、大森康宏による「津軽のカミサマ」(1994)がある。イタコである工藤タキさんを長期に渡り撮影した本作はフランスパリ14回民族誌映画大会でグランプリを獲得している。 またフィクション映画ではあるが、福永壮志のアイヌを描いた作品「AINU MOSIR」(2020)が長編日本映画としては初のトライベッカ映画祭のコンペティション部門に選出され、審査員特別賞を受賞した。
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