新計画 – 新エンジン 1970年代
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「キマフトマティキ」の記事における「新計画 – 新エンジン 1970年代」の解説
ロシアの宇宙産業の到達点は総設計者のV. Chelomeyによる強力なUR-500打ち上げ機の開発だった。打ち上げ機は20トンまでの重量物を軌道投入可能だった。プロトン打ち上げ機の2段目のためにキマフトマティキは酸化剤リッチ二段燃焼サイクルで運転されるRD-0208とRD-0209 (主任設計者 V. Kozelkov)を開発した。 試作エンジンとしてRD-0206が軍用ミサイルのUR-200に搭載されて使用された。この打ち上げ機は軌道周回自動ステーションのプロトンを軌道に投入した。UR-500は後にプロトンと名づけられた。3段式のプロトンはより強力な打ち上げ機で2段目にはRD-0208とRD-0209が改良されて搭載された。改良されたエンジンはRD-0210とRD-0211だった。 (主任設計者はV. Kozelkov)プロトンによって打ち上げられたアルマース宇宙ステーションの軌道修正用にキマフトマティキは加圧供給式で(100回までの)複数回の始動が可能で軌道上に(2年まで)待機できるRD-0225(主任設計者 V. Borodin)を開発した。これらの打ち上げ機は月探査モジュールや火星や金星の惑星探査機の打ち上げにも派生型が使用された。長期間の軌道上での滞在が可能なサリュートとミールと同様に国際宇宙ステーションのザーリャとズヴェズダモジュールの打ち上げにも使用された。これまで300回以上のプロトンが打ち上げられた。 技術的に完成の域に到達したエンジンであるRD-0110, RD-0210, RD-0211, RD-0212は長寿命である。これらのエンジンは40年以上にわたり、異なる宇宙機、自動ステーションと有人宇宙船を打ち上げてきた。高エネルギー重量特性と単純な運用支援によって同規模のロシアと外国のエンジンの中で最良の位置を占める。
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