文化財指定に向けた調査事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 03:43 UTC 版)
「与那国島海底地形」の記事における「文化財指定に向けた調査事業」の解説
与那国町長の外間守吉は、海底地形の保護のために、2005年には水中文化遺産条例の制定、2010年にはユネスコの水中文化遺産への登録に言及していた。2015年8月15日には、参議院議員秋野公造らが与那国島を訪れて現地視察を行った後に、与那国町教育長と意見交換し、ジオパークや水中文化遺産等として保護ができないかと語っている。 外間は、2016年3月には、学術的調査を行った上で、国の史跡、世界遺産、ジオパークへの登録への取り組みを検討することを表明。与那国町は2016年10月13日に文化財指定に向けて学術的評価を行う調査事業に着手した。この調査事業では、2016年度内に2回の検討会議を開き、文化財的な価値があると判断された場合は2017年度以降に本格的な調査を実施する方針とされた。同日には木村や琉球大学教育学部准教授で地球科学を専門とする尾方隆幸らが半潜水艇で海底地形を見学した結果、尾方は「90%以上は自然の地形であり、東崎や軍艦岩等の陸上の地形の連続だとほぼ確信した」との見解を示している。翌10月14日に行われた第1回検討会議では、出席した専門家は保護すべきとの意見で一致した。木村は「人工物か自然かは別にしても保護すべき地形だ。」と述べた。尾方はジオパークとしての保護に触れ、与那国町教育委員会の出席者は天然記念物の緊急調査事業を紹介し、いずれも自然地形としての保護を前提とした発言を行った。九州大学大学院地球社会統合科学府教授の菅浩伸も「非常に特徴的な地形」との見解を示した。
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