引き込み線について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 15:23 UTC 版)
神戸本線と宝塚本線の間には引き込み線(9号線)がある。現在は、神宝線の車両が正雀工場で検査のため入出場する際や、季節限定で運行されている嵐山駅始発・終着の「直通特急」がこれを利用して転線を行っている。 この引き込み線の歴史は古く、日本万国博覧会(大阪万博)の開催期間中に神戸本線から京都本線・千里線に乗り入れる「EXPO準急」が頻繁に利用していたほか、ミステリー列車の折り返し、回送列車の留置などで使用されていた。「EXPO準急」の運転終了後は嵐山線直通臨時列車が設定される2008年(平成20年)11月17日までの実に約38年間にわたり、神戸本線と京都本線を直通する営業列車は運転されていなかった。 引き込み線の先にある道路と淀川通を拡幅するため、一時引き込み線への渡り線が撤去され、神戸本線の車両は中津駅南側に神戸本線・宝塚本線間に暫定的に設けられた渡り線で宝塚線に渡り、梅田駅の6号線で折り返した上で、当駅ホーム南側に設けられた宝塚・京都本線間の渡り線で京都本線へと入線していた。また、宝塚本線の車両も一旦梅田駅で折り返した上で、京都本線へ入線していた。 道路工事完了後の2009年(平成21年)4月に引き込み線への渡り線が再度敷設され、同年9月に引込み線の使用が再開された。それに伴い新設された宝塚・京都本線間の渡り線は撤去され、神戸・宝塚本線の車両の京都本線への入線は、当駅南の引き込み線を使用する以前の形態に戻された。なお、前述の中津駅南側に敷設された渡り線も撤去された。
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