常陸介とは? わかりやすく解説

常陸国司

(常陸介 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 06:20 UTC 版)

常陸国司(ひたちこくし)は、常陸国国司のことで、常陸守常陸介、常陸大掾、常陸少掾、常陸大目、常陸少目の各1人で構成された。常陸国は、上総国上野国とともに、天長3年(826年)以降、親王が国守を務める親王任国となり、この場合の常陸守を特に常陸太守と称した。親王任国となった当初から親王太守は現地へ赴任しない遙任だったため、国司の実務上の最高位は常陸介である。


  1. ^ 『日本思想大系 律令』官位令第1、新装版128-150頁。
  2. ^ 『日本思想大系 律令』職員令第2、大国条、新装版192-193頁。
  3. ^ 続日本紀』、宝亀6年(775年)3月2日 (旧暦)の条
  4. ^ 『日本思想大系 律令』官位令第1、新装版192-193頁。
  5. ^ 『日本思想大系 律令』職員令第2、国博士医師条、新装版192-196頁。
  6. ^ なお、四品親王の場合、弾正尹に任じられる場合には「守」、太守に任じられる場合には「行」と記されている(『三代実録』)。
  7. ^ 高橋修「『常陸平氏』再考」(初出:高橋 編『実像の中世武士団』高志書院、2010年)/所収:高橋 編著『シリーズ・中世関東武士の研究 第一六巻 常陸平氏』(戒光祥出版、2015年)ISBN 978-4-86403-167-7


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常陸介

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常陸国司」の記事における「常陸介」の解説

天長3年826年)に常陸国親王任国とされてからは、「常陸介」が実質的な実務上の最高位であり、官位養老律令官位令定め大国官位相当の介の正六位下ではなく従五位上であることに注意する必要がある。なお、『源氏物語』登場する架空の人物に常陸介がいる。 大伴弟麻呂 - 783年延暦2年任官藤原緒嗣791年延暦10年)から797年延暦16年7月までの間のいずれか藤原維幾 - 平将門の乱発生時の国司菅原孝標1032年長元5年)から1036年長元9年)、更級日記常陸下向する父と都に残る娘の別れ様子書かれている源義光 - 1045年寛徳2年)から1127年大治2年11月25日10月20日) までの間のいずれか藤原実宗- 1107年嘉承2年前後 平家盛 - 1147年任官 平頼盛 - 1149年久安2年任官1158年保元3年中務大輔兼任として再任平経盛 - 1156年任官 平教盛 - 1160年任官 島津忠景1267年文永4年)から1295年永仁3年)までの間のいずれか佐竹貞義1287年弘安10年)から1352年10月18日正平7年/文和元年9月10日)までの間のいずれか

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