常時微動の研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 00:15 UTC 版)
1954年(昭和29年)-1968年(昭和43年)には、簡便な調査で行える常時微動の有用性を示した。地表記録との対比により、工学上重要となる主要動がS波であることを指摘し、表層地盤がもつ増幅特性がS波の重複反射で説明できることを発表した。また、常時微動の測定結果による観測資料を分析する中で第I種(硬岩)-第IV種(沖積軟弱地盤、人工地盤)に至る地盤種別識別法を案出した。これは世界各国で利用されることとなった。1961年東京大学助教授、1963年同教授と昇進した。この頃にはカリフォルニア大学、カリフォルニア工科大学の招聘教授、メキシコ大学、チリ大学の特別講義を行っている。1965年(昭和40年)地震研究所地震計センター長、1967年同所長事務代理となり1968年(昭和43年)に東京大学を定年退官した。
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