山ノ上古墳
山ノ上古墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:42 UTC 版)
山ノ上古墳(やまのうえこふん、山上古墳)は、山ノ上碑の東側にある直径15m程の典型的な山寄せの円墳。埴輪・葺石は確認されておらず、古墳としては終末期古墳に属するものとみられる。 主体部は凝灰岩の切石積み横穴式石室で、南に開口している。全長7.4m、玄室長2.68m、幅1.75m、高さ1.66m。 前述の通り、山ノ上碑は本古墳の墓誌と考えられるが、石室の形態などから古墳の築造時期は石碑の建てられた681年より数十年古い年代が想定されている。そのため現在では山ノ上古墳は黒売刀自の父の墓として造られ、その後、黒売刀自が追葬されたものと考えられている。 また、本古墳の西約200mの斜面には、同規模、同年代の山ノ上西古墳が確認されている。埋葬施設は南南東に開口する切石を用いた横穴式石室だが、崩壊し、埋没している。
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