密閉ブレイトンサイクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 06:26 UTC 版)
「ブレイトンサイクル」の記事における「密閉ブレイトンサイクル」の解説
密閉ブレイトンサイクルは、燃料の燃焼で間接的に熱交換器でサイクル内の動作流体を加熱しタービンを回す外燃機関である。 利点 動作流体を非腐食性のものにすることによって、タービンの素材の選択の幅が広くなる。 動作流体を密度の大きなものとすることで小型化が可能となる。 サイクル内の動作流体の量を変化させることで、効率低下の少ない出力調整が可能である。 欠点 冷却水が必要で、付加装置も多く複雑な構成となる。 間接的に熱するため、燃焼ガスの圧力を利用できないなど、熱交換器での損失がある。 熱交換器があり熱容量が大きくなるため、開放サイクルに比べて始動時間が長くなる。 ピーク時用の大規模定置型発電として1940年代 - 1960年代まで使用されていたことがあったが、耐食性素材の進歩により使用されなくなった。また、ガス冷却原子炉で発生させた高温ガスでタービンを回すものが、2005年現在要素実験段階である。
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