宿泊施設臨時代行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 14:44 UTC 版)
また、臨時普通寝台列車の扱いであるが、宿泊施設の代行として運行された物としては、1985年(昭和60年)の6月より9月まで国際科学技術博覧会開催に際して当時不足していたとされる会場周辺の宿泊施設の代行として「エキスポドリーム号」が土浦駅→万博中央駅(廃駅。同駅付近に1998年(平成10年)にひたち野うしく駅が開業)間で運行された。この事例を元に1988年(昭和63年)に瀬戸大橋博'88・岡山開催に合わせて、岡山駅 - 児島駅間で「エキスポトレインわしゅう」が、1992年(平成4年)と1993年(平成5年)に全国高等学校野球選手権大会開催に合わせて、新大阪駅→甲子園口駅間で「ナインドリーム甲子園号」が運行された。 また、2009年(平成21年)と2010年(平成22年)の11月2日には唐津市で行われる「唐津くんち」に合わせて、現地での宿泊施設が不足していることと寝台列車のリバイバル運転も兼ねて唐津駅 - 西唐津駅間で「唐津くんちホテルトレイン」が運行された(2000年(平成12年)以前も運行していた)。 「エキスポドリーム号」や「ナインドリーム甲子園号」は始発駅付近に車両基地があり、出発時刻に始発駅を出発したのちに、乗客を乗せたまま車両を車両基地や駅に一晩駐留し、翌朝に目的駅に向かう運行体系を組んでいた。 臨時列車であるため、列車番号も設定され、ダイヤグラム上にも記載される。なお、短距離を長時間かけて運行せざるを得ない列車の性格から、市販の時刻表より割り出される見かけ上の表定速度は非常に低くなる(例えば「ナインドリーム甲子園号」は時速2km程度にしかならない)。
※この「宿泊施設臨時代行」の解説は、「列車ホテル」の解説の一部です。
「宿泊施設臨時代行」を含む「列車ホテル」の記事については、「列車ホテル」の概要を参照ください。
- 宿泊施設臨時代行のページへのリンク