大災害の発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 04:53 UTC 版)
「ロス・アルファケス大惨事」の記事における「大災害の発生」の解説
事故は14時35分頃に起こった。タンクローリーは出発地から約100キロメートル離れたロス・アルファケス・キャンプ場の傍らを通過しようとしていた。ビジェーナの腕時計は14時36分を示していた。 大災害が起こる直前の状況については、幾つかの異なる目撃者情報がある。キャンプ場に至る前に既にタンクからプロピレンが漏出していたという証言もあるが、キャンプ場を通過中に爆発音とともにタンクからプロピレンが漏れ出し、ドライバーがタンクローリーを停止させたとする証言もある。またほかの証言によれば、爆発音の正体はタイヤの破裂であり、コントロールできなくなったタンクローリーが道路とキャンプ場の間の壁に激突して横転したのだという。いずれにせよ、路上で停止したタンクローリーから霧状になったプロピレンが放出され一部がキャンプ場へ、さらに風に乗って北東のディスコにまで漂った。ここでガスに火が付いてタンクローリーへのフラッシュバックが発生、積載されていたすべての燃料が爆発した。 道路南側のキャンプ場は、収容人員275人規模であったが、当日はトレーラーやテントに滞在する1,000名近い外国人観光客(多くは西ドイツ人)が詰めかけて賑わっていた。プロピレンの爆発が作り出した火球の温度は1,000℃に達したとみられ、爆発地点には直径20メートル、深さ1.5メートルのクレーターができ、火炎と爆風は周囲300メートル内にあった車、トレーラー、建物、その他全てを破壊し、焼失した面積はキャンプ場の90%に達した。着火点となったとみられるディスコはおよそ100名の客で賑わっていたが、全員が焼死した。
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